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警らパト 初の女性隊員
◇県警 活躍の場広げる
◇若手3人 感性生かす
パトカーの機動力を生かして巡回や職務質問にあたる県警機動警ら隊(機ら隊)に、初の女性隊員が誕生した。女性警察官の活躍の場を広げることが狙いで、警察官になって4~5年目の若手3人が選ばれた。三木啓資隊長は「犯罪者がいる現場に一番早く到着することが多い。女性特有の感性と柔らかい人当たりで、犯罪の摘発に取り組んでほしい」と期待を寄せる。(三島浩樹)
いずれも巡査長で、5年目の市村愛子さん(27)、4年目の西久保奈月さん(26)と同期の加藤友里さん(27)。12日付で配属された。
3人とも直前までは交番に勤務し、それぞれがパトカー乗務に憧れを抱いていた。さらに、ストーカーやDV(配偶者・交際相手からの暴力)など女性を狙った事案の認知件数が増える中、性犯罪被害に遭った女性の事情聴取や女性被疑者の身体検査など、男性警察官だけでは対応が難しい現場を経験するたびに、「緊急走行で駆けつけられたら」との思いを抱えていたという。
真庭署地域課勤務だった市村さんは「現場に着いたら、先に駆けつけた男性警察官が待っている状態。もどかしかった」。新見署地域課だった西久保さんも「現場では『女性にしか話したくない』という人が多かった。女性の被害者だとなおさら」と振り返る。
地域課によると、交通部門のパトカーや白バイで乗務する女性警察官はいるが、機ら隊をはじめとする地域部門のパトカーは、ひったくりやけんか、もめ事などの現場に行くことが多いため、男性しか配属していなかった。現場で女性が必要とされるケースが増えており、県警は機ら隊への女性の配属を決定。昨年9月の「パトカー技能検定」から、地域部門を志望する女性警察官の受験を認めた。
3人は23日からパトカーの運転訓練などを始めた。加藤さんは「犯罪摘発のために刑法や特別法の知識を深め、職務質問のやり方をしっかり学びたい」と気を引き締めている。
女性警官増員へ目標 県警で働く女性警察官は、2月1日現在で約310人。県警は2020年度までに、県内の全警察官に占める女性警察官の割合を、現在の8・8%から10%に引き上げる方針を打ち出している。