オタクとギャンブラー、心理学的にみて恋愛で長続きするのは？

　

自分の好きな事柄や興味のある分野に傾倒しすぎる「オタク」、賭博行為を日常的に行っている「ギャンブラー」。もしいずれかのタイプを選ぶのであれば、みなさんはどちらを選ぶだろうか？　「おしトピ by 教えて！goo」で聞いてみたところ、こんな声が寄せられた。

「『オタク趣味の人』と『ギャンブルが趣味の人』どちらかと付き合うとしたらどっち？」

■ギャンブラー派よりオタク派が圧倒的

「オタクは専門的な話が聞けて面白そう」（にゃにゃーんさん）や、「オタクは博士と紙一重。専門的知識があるからオタクかな」（繭とんさん）など、オタクは一つのことに傾倒するという点で、専門性が高く、話が面白そうという意見が多かった。また、「ギャンブルはお金をかけても得られないことがあるが、オタクはお金をかければ良い物が手に入る」（Mr.Tさん）や、「オタクは飽きたら売ることができますが、ギャンブラーは借金が溜まりますし、借金は売れない」（きいちんさん）と、オタクのコレクション性を買っている人も多かった。

■ギャンブラーは衝動性が高い！

オタクとギャンブラーでは、圧倒的にオタクと付き合いたいという人が多かったが、心理学的に見るとどちらの方が長続きするのだろうか？　心理学者の内藤誼人先生にお話を伺ってみた。

「オタクですね。ギャンブラーは恋愛には向きませんので、オタクの方が長続きします」（内藤先生）

心理学者もオタクの方がいいとの意見。なぜ、ギャンブラーは恋愛に向かないのだろうか？

「エラスムス大学のイングマー・フランケンは、ギャンブルにはまる人の性格について調査を行いました。その結果、ギャンブルにはまる人は一般的な人に比べて衝動性が高いということがわかりました。つまり、ギャンブラーの恋愛も衝動的に付き合っている可能性が高いのです」（内藤先生）

ギャンブラーは衝動的に行動をするため、恋愛も衝動的にしているのではないか、というのが内藤先生の見解だ。一方、オタクは一つの事柄に傾倒するので熱中性が高く、恋愛においても相手に熱中するのではないか、と内藤先生は分析している。

ではギャンブラーの人を好きになってしまった場合はどうすればいいのだろうか？

「ギャンブル依存は基本的には直りません。なので、覚悟を決めるしかないと思います。ただ、心理学的に30歳までであれば性格は変えられると言われているので、30歳未満であれば努力次第でどうにかなるかもしれませんね」（内藤先生）

ギャンブル依存は中毒性が高く、改善するのが難しいとのこと。心理学的には30歳までなら性格は変えられるが、それでも性格を変えるのは大変であると内藤先生は指摘する。その一方で次元が違うとはいえ、一つのものに熱中し、愛することができるのが「オタク」の特徴。2次元ではなく、自分を愛するように仕向ければ、長続きする恋愛ができるかもしれない。

●専門家プロフィール：内藤　誼人（ないとう　よしひと）
心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。「『人たらし』のブラック心理術」「人は『暗示』で9割動く！」他、著書多数。

教えて！goo スタッフ（Oshiete Staff）