好きだった先輩と偶然再会。思い切って告白してみた結果は…？

　

クライアント先から直接家に帰ろうとしていた途中の電車の中で、高校生の頃に好きだった先輩と再会しました。ドラマチックな出来事に驚き、嬉しかったこともあって、当時は言えなかった気持ちを打ち明けました。

「同意の上で…」では逃げられない！【デートレイプ】危険度診断

■普段とは違う路線の電車で

映画やテレビドラマではよくありがちですが、好きだった人と再会するなんてフィクションの中だけのことと決め付けていました。そんな劇的な再会があるなんてそれまで思ってもいなかったのです。その会社に勤め始めて五年になっていました。

営業事務をしていたため、こちらからクライアント先に出向くことも多かったです。その日は訪問が遅い時間だったため、直接帰宅することをオフィスに連絡して帰路につきました。普段は乗り慣れていない路線の電車です。

■好きだった先輩との再会

車内に立って路線図や広告を見ていたら、少し離れたところから声が聞こえてきました。誰かがスマートフォンの着信に答えたみたいです。なんとなく聞き覚えがあるような気がしました。「あれ、この声って誰だっけ」記憶を呼び戻しながら、耳を傾けて忘れかけていた過去のデータから思い出そうとしました。

「もしかしてこの声は、あの人かも」確認するために声のする方へ視線を向けてみたのです。するとそこに高校時代に好きだった先輩がいたのです。出会ったのはクラブ活動でした。友だちに誘われて入部してみた吹奏楽部で金管楽器を恐々触っていました。すると声をかけてくれたのです。それをきっかけにしていろんな場面でお世話になりました。

面倒見の良い人であったことから、一方的に好きになっていたのです。念のために「間違っていたらすいません」と一言ことわりを入れて、確認してみました。するとやっぱり先輩です。私が名前を伝えると驚いて「あぁ懐かしいね」と笑顔で言ってくれました。ちゃんと覚えていてくれて嬉しかったです。

■思い切った告白の顛末

「あの頃に憧れていた先輩とこんな所で再会できた。なんてドラマチックなのだろう」と思いました。先輩の卒業後の進路のことから話が始まりました。大学卒業後に就職して、今は主に家電製品を取り扱っている商社に勤務していることがわかりました。

私は大学を卒業して、現在働いている会社での仕事内容などの話をしました。先輩の降りる駅で一緒に降りてスマートフォンの番号やメールアドレスを交換しました。告白できなかった当時の恋心が再燃して「良かったら付き合ってくれませんか」と申し込んでいました。「ごめん、好きな人がいるんだ」と即座に断られてしまいました。落胆しましたが悲しい顔は見せず「気にしないでください」と言って、その日は別れました。