共産の新人女性候補がトップ当選、空白埋めた県

　

　１２日投開票された岐阜県議選（定数４６）で、共産は岐阜市選挙区で中川裕子さんが最多得票で初当選を果たし、１議席を獲得。

　　昨年１２月から空白となっていた議席を取り戻した。共産候補が県議選でトップ当選するのは初めて。

　　中川さんは岐阜市議２期の経験を強調し、市内各地で精力的に街頭活動を展開。若者の雇用の安定化や、中小企業の支援に向けた施策を公約に掲げ、「オール与党の県議会で、唯一の野党として皆さんの声を県政に届ける」と訴え続けた。

　　共産は１９７１年の県議選で初の議席を獲得して以来、１議席を堅守してきた。だが、昨年１２月の衆院選に立候補したため県議が失職。今回は、議席奪還を最優先に取り組んできた。

　　中川さんは「今の県政を変えてという思いと受け止めた。暮らし、福祉、雇用優先の予算を議論できるような議会にしたい。これからが勝負です」と目に涙をためながら語った。