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やくみつる ワイン薀蓄をしたり顔で語る意識高い系女子に苦言
昨今「意識高い系」という言葉がある。これは、異業種交流会に参加する若手ビジネスマンなどに典型的だと思われがちだが、女性にも時々いるという。漫画家のやくみつる氏が、“怒られるのを承知で”ワインを語る意識高い系女子に意見した。
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街に出ると女性の横暴・傲慢に不愉快な思いをすることは多々あるが、その中でも最近、特に鼻につくのがアラサー、アラフォーの「意識高い系」女子の存在だ。こうした手合いは、若くして起業した女性経営者などに多く、中身は往々にして薄っぺらだ。それでも自分を大きく見せようとするから、なお滑稽なのである。
彼女たちは、ほぼ例外なくワインが好きだ。自分は高級志向ということを周囲にアピールしたいのか、好きな飲み物はワインと相場が決まっている。味がどうの、銘柄がどうのと延々、薀蓄を垂れるので煩わしくて仕方がない。
だいたい、ワインがぶどうジュースより美味いというのはどういう了見なのか。問い詰めると、たいていの女性は「ぶどうジュースのほうがおいしい」としぶしぶ白状するが、それでも強情を張るヤツがいる。そういう女性に限って立ち食いフレンチに通っていたりするのだから付き合いきれない。つまり「意識高い系」女子は、通り一遍の理論武装で“デキる”女を演じているに過ぎないのだ。
彼女たちが大好きなネイルアートも見るに堪えない。不美人にはせめて爪のオシャレぐらい許してあげたいが、長く伸びた爪は実に不衛生だ。意識が高いと言うのなら、せめて身だしなみは清潔に保つべきだろう。そもそも、男は女の爪にまったく興味などない。
見た目だけではない。最大の問題は、長く伸ばした爪を庇って、ペンがきちんと握れないことだ。親指を曲げずにペンを持つから字は金釘流になる。文字の美しさは素養を表すと言われている。いくらめかし込んでも、これで御里が知れてしまうだろう。
そんな連中に「私は意識が高い」と上から目線でものを言われるのは不愉快だ。ワインの薀蓄を垂れる前に、もっと内面を磨いては如何だろうか。
※SAPIO2015年4月号