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仮設住宅暮らし4年に、町を作り直す陸前高田は
津波で壊滅的な被害を受け、町を文字どおり一からつくり直しているのが、岩手県の陸前高田市です。奇跡の一本松が印象的だったあの風景はどのように変わったのでしょうか。
日が落ちた中、奇跡の一本松、そして巨大なベルトコンベアーが灯りに照らされ、浮かび上がっています。旧道の駅・高田松原には、犠牲者への追悼の思いが込められた「夢あかり」が灯されました。岩手県の被災地では、11日に合わせて、防災意識を高める取り組みも行われました。そして、今なお仮設住宅に暮らす人々は、4年の節目の年に何を思うのでしょうか。
「海岸付近の方は近くの高台に避難してください。巨大な津波が予想されます」(訓練アナウンス)
岩手県宮古市が、震災翌年から毎年実施している避難訓練です。11日午前6時に震度4の地震が観測され、大津波警報が発令されたとの想定で、市内41か所の避難所へ向かうよう市民に指示が出されました。
今年の主会場となった中学校にも多くの市民が駆け付け、安否の確認や自主防災組織による炊き出しなどが行われました。
「あの時のことを忘れることができない、今となっても。緊張感を持って参加しました」(参加した市民)
「今も新聞とか見ると涙が出る。毎年毎年、続けないと」(参加した市民)
震災から4年、ハード面の整備が進む一方で、肝心の住民たちの意識をいかに風化させることなく防災力を高めていくのか。復興への大前提を改めて問い直す取り組みです。
一方、岩手県内では、先月末現在でいまだに2万2千人近くの人がプレハブの仮設住宅で暮らしています。こちらは陸前高田市のオートキャンプ場に建てられた仮設住宅団地です。現在も138世帯、およそ300人が住んでいます。
11日は毎週水曜日に集会所で開かれる「お茶会」の日で、集まった女性に今の心境を聞きました。
「少しずつ落ち着いてきてね、今は家を建てるところも造成が始まって、今年から少しずつ家を建てる状態になってきました」(仮設住宅の住民)
「私としては4年前と何も変わっていないという気持ち。心のフォローっていうのは、時間が解決してくれればいいんでしょうけど」(仮設団地で見守り支援を行う蒲生哲さん)
「被災者」といってもひとくくりにできるはずはなく、復興のスピードには差が生まれてきています。5年目に入る東日本大震災。生活の再建や心の復興に置き去りにされる人が出ないよう地域や行政が、一層目を配る必要があります。(11日17:56)