安倍首相が統一選へ結束呼びかけ、改憲触れず

　

　
　　「来る統一地方選挙に勝ち抜いて、共に頑張っていきましょう！」（安倍晋三総理大臣）
　
　　国会で「政治とカネ」の問題の追及が続く中、来月の統一地方選挙に勝つことで批判を跳ね返し、夏の参議院選挙につなげていきたい安倍総理。演説で最も力を込めたように映ったのは、安全保障法制の整備について語った部分でした。
　
　　「私たち自由民主党の誇りは、常に強い責任感を持ち、やるべきことは毅然とやり遂げてきたことであります」（安倍晋三総理大臣）
　
　　一方で、結党６０年の節目の党大会の演説で、自民党が党是としてきた憲法改正には触れませんでした。
　
　　自民党は、８日に決定された今年の運動方針の中では、憲法改正について「賛同者の拡大運動を推進する」と明記。野党も含む各党の合意が得られやすい分野から国会で議論を始めたい考えです。ただ、野党第１党の民主党が安倍政権との憲法改正論議には慎重な姿勢を見せており、自民党に対する国民の強い支持がない限り、前に進むことはありません。
　
　　自民党は、総理が悲願とする憲法改正を実現するためにも、まずは春の統一地方選を全力で取り組みたい考えです。（08日17:45）