見頃迎えたフラワーロード＝富山県入善町〔地域〕

　

　 チューリップと北アルプスの競演＝１８日、富山県入善町

　 　富山県入善町では毎春恒例のイベント「にゅうぜんフラワーロード」が開かれ、チューリップやヒヤシンス、クロッカス、水仙などが見頃を迎えている。天候にも恵まれた１８日、満開のチューリップやヒヤシンスが咲き誇り、バックには冠雪した北アルプスの山々が姿を見せた。
　　フラワーロードは毎春、チューリップやヒヤシンスの球根生産畑約５ヘクタールを無料で一般公開する試みで、今年で１９回目の開催。球根の生産農家と町、県などが連携して実施。町は北陸新幹線の開業効果も見込み、昨年より１万人多い５万人の来場者を見込む。
　　同町キラキラ商工観光課によると、フラワーロードに咲く花は１１０品種、計２２０万本。球根生産畑の無料一般公開は全国でも非常に珍しいという。担当者は「２２０万本は全国でも最大規模。フラワーロードは入善観光の目玉。町おこしにつながってほしい」と話す。
　　中国から家族旅行で訪れた無職劉蓮花さん（６３）は「花畑は中国にもあるが、山との競演は珍しい。無料なのも良い」と絶賛。栃木から夫婦で訪れた会社員江連勝美さん（５９）は「チューリップと北アルプスを撮影しに来た。写真好きにはたまらない光景だ」と語った。