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観光客、徐々に回復=火山活動は低下傾向に―御嶽山噴火、27日で半年

 観光客、徐々に回復=火山活動は低下傾向に―御嶽山噴火、27日で半年

 

  57人が死亡、6人が行方不明になり戦後最悪の火山災害となった御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火から、27日で半年となる。噴煙は現在も観測されるが、火山活動は低下傾向にあり、山麓にある長野県の王滝村や木曽町ではスキー場がオープンし、客足が戻りつつある。

  気象庁によると、火山性地震の回数は減り、昨年9月と同規模の噴火の可能性は低くなった。このため当初は山頂付近の火口から半径4キロだった入山規制区域は1月、3キロに縮小された。

  山頂から3〜4キロに位置する王滝村のスキー場「おんたけ2240」は2月26日に今季の営業を開始。約1カ月間の来客数は前年の9割ほどを確保しており、5月まで営業する予定だ。

  木曽町観光協会によると、噴火直後は客足が激減した観光施設や道の駅の来場者数は、前年の8〜9割に戻った。須藤邦男事務局長は「木曽を応援しようという県内のお客さんが非常に増えている。ありがたい」と話す。

  行方不明者の捜索活動は降雪などのため昨年10月に中断。長野県は雪解けや火山活動の推移を見ながら、県警などによる春以降の捜索再開に向け準備している。阿部守一知事は再開時期について「二次災害を起こさないよう、環境を見極めて判断する」と話している。

  王滝村や木曽町では27日、献花台に地元住民らが集まって慰霊神事などを行い、噴火時刻の午前11時52分に黙とうをささげる。

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