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<オウム高橋被告公判>ポア、意味知らず…被告人質問始まる
オウム真理教元信者、高橋克也被告(56)の裁判員裁判は23日午前、東京地裁(中里智美裁判長)で被告人質問が始まった。高橋被告は教団元代表の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(60)を「グル(尊師)」と呼び、「自分の心がいつも見透かされていると感じた。怖さがあった」と述べた。教団内で「ポア」という言葉が殺人の意味で使われていたことは「知らなかった」とした。
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被告は午前10時に黒のスーツに青のネクタイ姿で入廷。検察官の後ろに座った被害者や遺族に一礼し、緊張した様子で証言台の前に座った。
被告は教団が前身の「オウム神仙の会」だった頃の1987年4月に入信した。「仕事を2度辞めて、根底の生き方に迷いが生じていた。教団の本を読み、実践すると体調が良くなり、入信を決めた」と述べた。松本死刑囚については「グルが私の頭を触ると、自分の雑念が間髪入れず伝わり、こんな人がいるのかとびっくりした」といい、同年夏に約370万円と自動車を教団に布施し出家。出家後は車の運転が主な仕事で井上嘉浩死刑囚(45)らの指示を受けていたとした。ただ運転の目的などについてほとんど説明はなく「不必要なことは聞かないというルールがあった」。また盗聴や企業への侵入など教団の非合法活動に関わったことも認め、「見つかったらまずいという認識はあったが、『救済』の役に立つならいいのかなと考えていた。グルの意志があるというのが暗黙の了解だった」とした。
93年ごろからは教団内で速やかな解脱のためにはあらゆる手段も辞さないという説法が多くなったとし、「人の意識を高い世界に到達させるという意味で『ポア』という言葉が使われた」と述べた。
被告は2件のVX襲撃(1994年12月~95年1月)▽仮谷清志さん監禁致死(95年2~3月)▽地下鉄サリン(同年3月)▽都庁爆発物(同年5月)--の5事件で殺人罪などに問われている。被告人質問は27日まで続く予定。【島田信幸、山本将克】