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代官山T-SITEを手掛けた建築家 アストリット・クライン氏が語る“体験のデザインの重要性”とは
3月13日、ロフトワークスはUXとCXについて考えるイベント「Experience Design 2015 SPRING」を開催した。キーノートセッションでは、世界的な建築家アストリット・クライン氏が登壇。自身が手掛けた作品を例に、体験のデザインについて考えを語った。
■人生における体験を考える
アストリット・クライン氏は、日本を拠点として国際的に活躍する建築家。グーグル、ツタヤ、ソニー、ナイキなどをクライアントに持ち、Google日本オフィス、TUTAYA T-SITEなどを出がけてきた。ロフトワークス主催のイベント「Experience Design 2015 SPRING」キーノートセッションにおいて同氏は、自身の作品の制作背景をもとに、体験の重要性を語った。この記事では2つの事例を紹介したい。
アストリット・クライン氏
クライン氏は「大事にしたいのはエクスペリエンス、体験です。建物の雰囲気に人は影響を受けます。建物を訪れた人が壁や床をどのように感じるか考えることは非常に重要です。また、建物に付帯する「人生における体験」を意識することが大切だと考えています」と考えを示し、具体的な事例の紹介に入った。
山梨県の小淵沢にあるリゾートホテル、リゾナーレ八ヶ岳に建てられたチャペルはクライン氏の作品の一つだ。他に類を見ないドーム型のチャペルは、二枚の葉が合わさった様子をイメージしたもの。そして、天井が開閉するようになっている。
結婚は人生で最も重要な経験の一つ。その経験の場である結婚式場を、見たことのないユニークなものにしよう、とクライン氏は考えたという。「結婚式で花嫁のヴェールが上げられ、誓いのキスをする。同じタイミングで、屋根の部分が開き、美しい自然が広がります。これは、思い出にのこる体験だと思います」(クライン氏)
体験とは、そこにいた人々が心を動かすことだ。もちろん、式を挙げた当事者だけでなく、参列者がチャペルで驚きを感じ、「今日はこういうことがあった」と家族や友人に伝えてもらうことも狙いだという。
■良い体験をしている人が、更なる人を引き寄せる「T-SITE」
クライン氏の近年の代表作が、カルチュア・コンビニエンス・クラブがクライアントとなった「代官山 T-SITE」と「湘南 T-SITE」だ。プロジェクトで同社社長の増田 宗昭氏は、クライン氏にT-SITEを一つのパッケージにすることをオーダーした。…