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<原発推進>看板撤去で標語作者「歴史否定しないで」 福島
◇双葉町に要望書 フェイスブックでも訴えへ
福島県双葉町が原発推進を標語にした町内2カ所にある看板の撤去を決めたことについて、27年前の町立小6年の時に標語の一つを作った自営業、大沼勇治さん(39)=茨城県古河市=が16日、いわき市の町仮役場を訪れ、「町の歴史を否定するのではなく、震災遺構として現地に残してほしい」と伊沢史朗町長と佐々木清一町議会議長に要望書を手渡した。
伊沢町長は撤去方針の撤回には応じなかったが、「撤去後の看板の保存は町議会と相談しながら決めたい」と述べた。大沼さんは町が計上した撤去費410万円を修繕費に充てるよう求め、フェイスブックや署名活動などを通じ広く世論に訴えていく考え。
標語は、福島第1原発の7・8号機の誘致計画が持ち上がっていた1988年に町が公募で決定。大沼さんが学校の宿題で作った「原子力明るい未来のエネルギー」のほか三つの標語が選ばれ、国道6号に面する町体育館前と町役場前の二つの看板の表裏にそれぞれ記されている。
町は「老朽化で落下の恐れがある」と15年度一般会計予算案に撤去費を計上し、9日の町議会で提案。審議は17日に行われる。
大沼さんは「あのころは原発とともに発展する町を誇らしく思った。それが震災で間違いだったと分かった。日本全体の問題として、あの場所に残すことで過去の過ちを未来に伝えるべきだ」と語った。大沼さんは双葉町で生まれ育ち、標語が記された看板の脇に所有するアパートがあり、その近くに自宅もある。震災後は県内外を点々と避難。妻せりなさん(39)と震災後に生まれた長男(3)と次男(1)の4人家族。
他の三つの標語は次の通り。「原子力正しい理解で豊かなくらし」「原子力郷土の発展豊かな未来」「原子力豊かな社会とまちづくり」【栗田慎一】