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<性的少数者>理解へDVD作製…ネットでも公開 法務省
法務省がトランスジェンダー(心と体の性が一致しない人)や同性愛など性的マイノリティー(少数者)をテーマとした人権啓発DVDを初めて作製した。根拠となる法律がないことなどから公的機関の対応が遅れがちな同性愛者についても扱い、職場や学校での研修などで役立ててもらう狙いだ。
DVDでは性的少数者の現状や求められる支援について、元NHKアナウンサーの草野満代さんをナビゲーターに、性的少数者の人権問題などに詳しい宝塚大学看護学部の日高庸晴教授が解説。実際のケースを基に、トランスジェンダーで悩む中学生や、ゲイであることを職場で隠している会社員を主人公にしたドラマもあり、入門編として中高生から大人まで広く活用できるよう作られている。
また、性的指向が定まりきらない当事者が見ることも想定。性的少数者についての説明の中で、LGBTだけでなく「Q(クエスチョニング)」という言葉も盛り込んだ。性的指向や性自認が揺れ動いたり定まっていなかったりする人を表す言葉で、監修した日高教授は「まだわからない、決めたくない人は必ずいるので伝えたいと思った」と話す。
同省では取り組むべき「主な人権課題」として、2002年度から「性的指向」、04年度から「性同一性障害者」を掲げ、各地でシンポジウムを開くなどしてきた。しかし、人権啓発DVDで性的少数者は扱ってこなかった。
近年、地方公共団体の人権担当職員が集まる研修で性的少数者の問題について「啓発ビデオがほしい」などの要望が寄せられることが増え、企画したという。
DVDは3月末までに各地の法務局や地方公共団体に計4240枚配布された。また動画投稿サイト「ユーチューブ」の「法務省チャンネル」でも見られる。
法務省人権擁護局の担当者は「教育や人権問題に関わる人はもちろん、一般の方々にも理解してもらうことが重要。ぜひ多くの方に見てほしい」としている。【藤沢美由紀】