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<熊野古道>外国人客「分からない」 観光案内一新へ
熊野古道や白浜温泉など外国人にも人気の和歌山県内観光地で、案内標識のアルファベット表記が最近変化している。昨年まで観光案内には表記基準がなく、ローマ字表記の多い道路標識が外国人には分かりにくかったこともあり、観光客から「パンフレットの表記と違う」「行きたいのはスパじゃなく温泉」などと混乱する声が上がっていた。県は今月中に数百カ所の固有名詞の表記を見直す方針で、世界遺産地域では先行して道路標識の交換を始めている。来年度は観光案内の看板も一斉に交換する予定だ。
これまで「熊野古道」を英語で表現すると、英訳した「Ancient(古代の) Road of Kumano」か、ローマ字の「Kumanokodo」になっていた。
行政や各団体、観光パンフレットの表記もまちまちだった。道路標識は2005年に国土交通省が基準を設けたものの、固有名詞は原則ローマ字表記としたため、「Senjojiki」(千畳敷)や「Sandanpeki」(三段壁)など、日本人でもすぐには分からないような表記も目立っていた。県観光交流課は「行政でも観光と道路で考え方が違っていた。同じ場所を指す看板でも、全く違う場所だと思う外国人もいるはず」と話す。
全国でも道路標識に「〜郵便局」の表記で「〜Yubinnkyoku」と「〜Post office」が混在していることなどが問題化し、国交省は一昨年9月、田辺・白浜を含む全国49地域を重点拠点として英語表記の改善を指示。観光庁も昨年3月、観光地から道路まで幅広くカバーするガイドラインを発表した。「〜ekimae」は「〜Sta・」(ステーションの略)に、温浴施設と混同されやすかった「Spa」は「Onsen」に統一した他、これまでローマ字表記されることの多かった城や神社、滝などは、それぞれ「Castle」「Shrine」「Falls」などを付けることが決められた。
県内で優先的に道路標識を見直す拠点とされた田辺・白浜地域では計約330カ所の交換が終了。県は新宮市や高野町など世界遺産地域での交換も進めており、来年度は全市町村での交換作業に取りかかる。観光案内の看板には地方創生の交付金も活用し、計約800カ所の交換を来年度中に終える予定という。【稲生陽】