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触って「見る」アート。Touch The Prado
美術館で展示してある「モナリザ」に触るなんてとんでもありません! 通常はね。
でも1月からマドリッドのプラド美術館では、むしろ絵画のキャンバスを積極的に触って感じる特別なエキシビジョン「Touch The Prado」を実施中なんです。
Touch The Pradoは主に視覚に障害を持つ人たちに絵画を鑑賞してもらうためのプロジェクト。正確にいうと、オリジナルの絵画を触れるわけではありません。プリントスタジオEstudios Dureroが、プラド美術館に展示してある絵画を特殊な技術を使って立体的に仕上げたもの。使用している技術は違いますけど、イメージは3Dプリントのような感じです。
この3D絵画を制作するにあたっては、まず高解像度のレプリカを用意し、指先や手で感じ取るのに最適なテクスチャーとボリュームを選びました。景色、服、肌それぞれ違ったテクスチャーで表現する必要がありますからね。次は、特別なインクで絵画をプリントしてから、科学的な手法で絵にボリュームを与え立体感を作り出しました。最後に、オリジナルの絵画と同じ色をプリントして完成です。カラーにする理由は、New York Timesの説明によると、多くの人は色を知覚することができるからだそうです。
動画を見る
このプロジェクトにとって大きなポイントとなったのは、動画に登場しているRubenさんの協力。彼は20代のころに失明してから10年間、指や手を目にして世の中を見ているからこそ的確なアドバイスをしてくれる存在でした。ルーベンさんは前にもプラド美術館を訪れたことがありましたが、視力を失った後は一度も来たことがなかったそうです。より多くの人が「Touch The Prado」を鑑賞し、新しいことを学べる場になるといいですね。
ちなみに、誰でもタッチで絵を鑑賞できるよう、来場者にマスクの貸し出しもしているそうです。Touch The Pradoで観賞できるのは以下の作品。
「モナ・リザ」 (レオナルド・ダ・ヴィンチ)
「アーティチョーク、花、ガラスの花瓶の静物画」(フアン・バン・デル・アメン)
「ウゥルカーヌスの炉」(ディエゴ・ベラスケス)
「我に触れるな」(コレッジョ)
「パラソル」(フランシスコ・デ・ゴヤ)
「胸に手をおく騎士の肖像」(エル・グレコ)
感覚を研ぎ澄ましてタッチしてみると、今まで目では気づかなかったディテールや美しさに気づくことができるかもしれません。…