「総会後はノーサイド」 久美子社長が会見

　

　
　　経営権をめぐって父娘の対立が続いている大塚家具の株主総会は、父・勝久会長の退任を求める久美子社長の提案が可決され、終了しました。午後３時半から久美子社長の会見が行われました。２０分ほどで終了したということですが、その表情は険しいものでした。
　　会見の冒頭では、会社提案が全て可決されたこと、そして、自身が再び社長に選任されたことが報告されました。そして、集計の結果、大塚家関連を除く一般株主の株の賛成数がおよそ８割に上ったことも明かされました。そして、「総会が終わったらノーサイドだ」とも話していました。
　
　　およそ３時間にわたって行われた株主総会ですが、株主提案をした本人として勝久氏から発言がありました。その中で、「会社がよくなることを考えてくれていれば、このクーデターはなかった」と久美子氏を批判しました。さらに、「復活は私しかできない。実績もあるし、やることがいっぱいある。私はワンマンではございません」と、最後の主張を一部感情的になりながら話しているのが印象的でしたが、対して久美子氏は「貴重なご意見ありがとうございました」と、努めて冷静に事務的に話しているのが印象的でした。
　
　　６１％という数字で勝久氏に勝利した久美子氏ですが、今後の社員との信頼関係、さらにはイメージ戦略など、残された課題は山積しています。（27日16:03）