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【TREND WATCHING】歴史を辿れば未来が見えてくる!世界をリードしてきた日本のロボット開発史
人型ロボット(ヒューマノイド)や産業用ロボットの分野で、日本はこれまで世界の最先端を走ってきた。そして今、ロボットテクノロジーは日本復活のカギを握るとの期待も高い。マンガなど創作物も交えて、そんなロボット開発の歴史をたどってみよう。
◎より生活に身近になったロボット
自分の分身を作りたい。これは人間の本能に組み込まれたイマジネーションなのだろうか。日本では戦後、マンガやアニメを中心に多くのロボットが描かれてきた。改めて年表で振り返ってみると、創作と日本がロボット先進国と呼ばれてきたこととは無関係ではないと思われる。
日本が得意としてきたのは、製造業に欠かせない産業用ロボット、および『ASIMO』に代表される人型ロボットだ。一方、原子力など過酷な環境で働くロボットや、家電ロボットの分野では米国に後れを取っている。
本誌が今後の日本のロボット産業に期待したいのは、本来日本のお家芸であった家電と、『AIBO』で世界に先駆けたエンターテインメントロボットの分野との融合だ。がんばれ、ニッポン(のロボット)!
《日本ロボット史年表》
■人型ロボットの開発
1960年前後、人型ロボットの研究はまず2足歩行できる脚と、繊細な動きをする手の再現からスタート。70年代に入ると、人間の知覚に当たる画像・音声認識の技術が組み込まれる。さらにコンピューターの進化により、人間のようなコミュニケーション能力も向上しつつある。今後は介護などの用途でも期待されている。
[1973]『WABOT-1』
世界初のヒューマノイドロボット。音声認識・合成装置を搭載し、声による命令で操作できた(早稲田大学ヒューマノイド研究所)。
[1985]「つくば科学万博」開催
電子オルガンを演奏する、氷の彫刻を作る、200kgのバーベルを持ち上げる、似顔絵を描くなど、様々なロボットが出展された。当時の日本ロボット技術の最先端が見られるイベントだった。
[1996]『P2』
ホンダは1980年代より2足歩行ロボットを研究。最初に発表された『P2』はパーツのすべてを一体化。身長は182cm、体重210kg。
[2000]『ASIMO』
身長120cm、体重52kgに小型・軽量化。階段や坂道もスムーズに歩行できる。
[2005]『wakamaru』
三菱重工が開発。顔認識や会話機能を搭載する。デザイナーは喜多俊之氏。
[2014]『Pepper』
世界初の「感情認識パーソナルロボット」としてソフトバンクが発表。…