アップル「Apple Watch」発表！ それなりの注目度を集めるも、消費者側の反応は鈍く、静かなスタート

　

　

　2015年3月10日（日本時間）にアップルが正式発表した時計型のウェアラブル端末「Apple Watch」が、にわかに話題を呼んでいる。同社の「iPhone」と連携して時計のほか、コミュニケーションや健康管理用途に活用できる製品だが、発表日の3月10日以降、徐々に注目が集まりつつあり、クチコミでの情報交換も増えてきた。

　アップル「Apple Watch」は、iPhoneと連携する時計型のウェアラブル端末。iPhoneと連携して世界標準時との誤差を0.05秒以内にするタイムキーピングに対応しているほか、iPhoneの通話やメールの管理などをタッチ操作で行うことができる。文字盤をカスタマイズして、さまざまなデザインに変更することも可能だ。高精細なRetinaディスプレイを搭載しており、本体側面にはダイヤル式の「Digital Crown」（デジタルクラウン）を装備。iPhoneと同じようなアプリアイコンが並ぶホーム画面でタッチ操作するほか、デジタルクラウンを押し込んだり回したりして拡大や縮小、スクロールなどの操作をすることができる。

　また、心拍センサーや加速度センサーを内蔵し、健康管理アプリとの連携が可能。電話やメッセージ、メール、カレンダー、ワークアウト、マップ、Siri、ミュージック、天気、株価、写真などの基本アプリを備え、「App Store」でのアプリ追加も可能だ。製品ラインアップは、ケースとバンドの素材やデザイン、大きさが異なる全38モデルで、「Apple Watch」が20モデル、「Apple Watch Sport」が10モデル、「Apple Watch Edition」が8モデルとなる。4月24日に発売予定で、価格は42,800円～218万円（税抜き）とかなり幅広い。

　「価格.comトレンドサーチ」で見ると、2015年2月26日にスタートした新カテゴリー「ウェアラブル端末」カテゴリーのアクセス数は、アップルが「Apple Watch」を発表した3月10日に、前日比の約3.4倍にあたる7,569PV/日に急増。「Apple Watch」の詳細が発表されたことで、検索流入が増えたものと思われる。

　「Apple Watch」シリーズ全38モデルで、現在のところもっとも注目度が高いのは、もっともラインアップの多い「Apple Watch 38mm」だ。注目ランキングの推移を見ると、アップルが製品の詳細を発表した3月10日に「Apple Watch 38mm ステンレススチールリンクブレスレット」が10位にランクイン。…