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アングル:クラフト・ハインツ合併で存在感みせた独立系投資銀行
[25日 ロイター] – ハインツとクラフトフーズ・グループ(KRFT.O: 株価, 企業情報, レポート)という今年最大の合併案件でアドバイザーを務めた投資銀行は、独立系のラザード(LAZ.N: 株価, 企業情報, レポート)やセンタービュー・パートナーズだった。
両社は、ゴールドマン・サックス・グループ(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)やJPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)といった業界大手と比べると、人員も資源も小規模だが、得意分野における専門性や、取引先企業との人間関係が契約に結びついた。
コンサルティング会社フリーマンによると、ラザードの手数料収入は最大6600万ドル、センタービューは同9700万ドルに達する可能性がある。
ラザードはかなり前から、著名投資家ウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハザウェイ(BRKa.N: 株価, 企業情報, レポート)とともにハインツ株を保有するブラジル投資会社3Gキャピタルとつながりがある。センタービューも、クラフト、ハインツ両社について業務の実績を持つ。
大手投資銀は、資金調達力や為替ヘッジから資金管理に至るさまざまな分野における能力を武器に大型の企業合併・買収(M&A)案件を獲得しようとする。一方、独立系投資銀行は、大手は顧客に抱き合わせで商品を売ろうとすると指摘し、自分たちのモデルは利益相反を起こしにくいとしている。
ハインツとクラフトの案件では、銀行の融資を必要としなかった。したがって、大手投資銀行が関わる必要性はなかった。
また事情に詳しい関係者によると、3Gキャピタルとクラフトは、合併交渉の情報漏れを防ぐためにアドバイザーの数をできるだけ制限しようとしていたという。
センタービューはUBSの副会長だったブレア・エフロン氏とワッサースタイン・ペレラの社長だったロバート・プルザン氏が2006年に共同で設立した銀行で、従業員はわずか200人にすぎない。ラザードは昨年12月末時点で2500人強だった。 続く…
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