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アングル:戦略見直し迫られる米企業、ユーロ安の影響回避へ
[ロンドン 13日 ロイター] – ユーロ安ドル高を背景に、欧州企業の業績は上向き始めている。一方、ドル高で収益が押し下げられている米企業は、欧州企業に市場シェアを奪われかねないという危機に直面し、事業戦略の見直しを迫られている。
フランスの化粧品大手ロレアル(OREP.PA: 株価, 企業情報, レポート)のジャンポール・アゴン最高経営責任者(CEO)は先月、投資家に対して「これまでユーロ高が障害となっていたが、今や風向きが変わった。2015年の売上高と利益を押し上げるプラスの為替効果を最大限に活用する」と語った。
欧州の航空大手エアバス(AIR.PA: 株価, 企業情報, レポート)、独自動車ダイムラー(DAIGn.DE: 株価, 企業情報, レポート)、仏エンジニアリング大手シュナイダー・エレクトリック(SCHN.PA: 株価, 企業情報, レポート)、仏重電大手アルストム(ALSO.PA: 株価, 企業情報, レポート)などもユーロ安の業績押し上げ効果を期待している。
ユーロ/ドルはここ半年で対ドルで約20%下落し、近いうちに1ユーロ=1ドルのパリティ(等価)をつけるとの見方もある。
ただ、大半の米企業にとってユーロ安ドル高は懸念要因だ。アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)やデュポン(DD.N: 株価, 企業情報, レポート)、プライスライン(PCLN.O: 株価, 企業情報, レポート)、キャタピラー(CAT.N: 株価, 企業情報, レポート)、ゼネラル・エレクトリック(GE)(GE.N: 株価, 企業情報, レポート)などは、今後ユーロ安ドル高による逆風が増すと予想。ゼロックス(XRX.N: 株価, 企業情報, レポート)など収益見通しを下方修正する企業もある。
ドル高を警戒し、市場シェアや利益率を維持するため、コスト削減やユーロ圏での調達拡大、価格戦略の見直しなどを進めている。
ベレンバーグのアナリスト、ジェームス・ターゲット氏は「欧州へ製品を輸出する米企業は、欧州での価格調整や販促で今後収益が圧迫されるだろう」と指摘する。
欧州中央銀行(ECB)は今月から量的緩和を開始。対照的に、米連邦準備理事会(FRB)は今年中に利上げ再開を行うと予想されており、ユーロ安ドル高は今後も続くと見込まれる。米企業には長期的な戦略が求められている。 続く…
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