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アングル:米国で中国留学への関心低下、しぼむ「高給取り」の夢
[上海 13日 ロイター] – 米国では過去数年、中国に留学して中国語を学ぼうとする学生の数が大幅に減少しているという。米カリフォルニア大学交換留学プログラム(UCEAP)では、中国への留学数は4年前の半数に満たない水準になると予想されている。
また、ワシントンにある留学団体CETは、2013年以降、中国への関心が低下し続けていると明らかにした。
こうした関心低下を一部の中国専門家は憂慮している。ウィルソン・センター・キッシンジャー米中関係研究所のロバート・ダリー所長は、両国関係の重要性を考えれば、中国語を話し、中国の文化を理解する人材がさまざまな業界に存在することは「国益に関わる問題」だと指摘。「中国の言葉で理解しない限り、われわれは中国に論理的かつ効果的に、そして完全に対処することはできない」と語った。
米国際教育研究所によると、海外留学生の数は全体として若干増加している一方、2012─13年の中国への留学生数は前年比3.2%減の1万4413人だった。
対照的に、米国で学ぶ中国人留学生の数は2013─14年に前年比で16.5%増え、27万4000人を超えた。
<需要の減少>
米国の学生にとって、中国への留学にはいくつか「心配の種」がある。1つは深刻な環境汚染。そしてもう1つが雇用機会の減少だ。留学経験のある中国人が増えており、中国の多国籍企業が採用するのはほとんどが中国人。中国語が話せる外国人の需要は減りつつある。
「中国語を学んで給料の高い仕事に就けると考えて中国に留学したが、そうはならないことがすぐに分かった」。こう語るのは米大学院生のイアン・ワイスガーバーさん(25)。「自分と同じくらい英語が話せる中国人がたくさんいる。それに、中国語は彼らの母語だ」 続く…
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