ファミマとユニー、統合方針を正式発表

　

　コンビニエンスストア業界３位のファミリーマートと、コンビニ４位のサークルＫサンクスを傘下にもつユニーグループ・ホールディングス（ＧＨＤ）は１０日、経営統合を目指すことで合意したと正式発表した。

　　２０１６年９月をめどにファミリーマートがユニーＧＨＤを吸収合併し、コンビニ事業を集約する。

　　両社のコンビニ事業は、店舗売り上げを合算したチェーン全店売上高が業界２位、店舗数では最大手セブン―イレブン・ジャパンと同規模になる。

　　持ち株会社方式で統合し、ファミリーマートを存続会社、ユニーＧＨＤを消滅会社とする。持ち株会社の傘下に両社のコンビニ事業を合併させた事業会社と、スーパー事業会社を置く。

　　コンビニの店舗名は当面、ファミリーマート、サークルＫ、サンクスの３ブランドを残し、来年９月以降順次、統一する。事業規模からファミリーマートに統一する可能性が高い。合併比率や名称、トップ人事などは、新たに設置する統合検討委員会で協議する。

　　経営規模の拡大でコストダウンや独自商品の開発力を強化。銀行機能などの金融サービスやネット通販などにも取り組む。海外展開も加速する。

　　都内で記者会見したファミリーマートの中山勇社長は「新たなスーパー、コンビニ像をつくる」と今後の成長に意欲を示し、ユニーＧＨＤの佐古則男社長は「新たな成長戦略が必要になった」と統合の理由を説明した。