仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
公示地価二極化進む、過疎にもかかわらず下げ止まった町も
国土交通省が発表した今年1月1日時点の公示地価。地方の7割弱の地点が下落するなど大都市との二極化が鮮明な結果となりました。一方で過疎にもかかわらず地価が下げ止まったスキージャンプのレジェンドにゆかりの町もありました。
スキージャンプ界のレジェンド・葛西紀明選手。その出身地として知られる北海道下川町が、今、地価で注目を浴びています。町の9割が森林という下川町。かつて、鉱山でにぎわいをみせた町は、財政破綻を経て人口は4分の1以下に。
ところが、そんな過疎の町に、近年、若者の姿が増えているのです。小松佐知子さん(34)もそんな一人。
「エネルギーを自給していけるというのは強みではと考えた」(仙台市から移住 小松佐知子さん)
小松さんが町の魅力としてあげるのは、町が取り組む「エネルギー自給」という考え方です。
11年前、町が存続をかけて始めたのは、木質バイオマスの活用。それまで捨てられていた木くずを公共施設の暖房燃料としたのです。森林しかない町の特徴をいかし、年間およそ2000万円のコスト削減につながっています。
「化石燃料代、電気代として毎年12億円が町外に流れてしまう。自分たちの力で燃料を確保して、発電して、町の中で12億円を回したらどれだけ違うかなと・・・」(安斎保 下川町長)
エネルギー自給の挑戦は新たな雇用も生みました。冬場は、マイナス30度にもなり仕事がなかった町で、暖房の効いたハウス栽培が可能となり、シイタケを出荷して年間3500万円の収入が得られるようになりました。
さらに、町では燃料費の削減で浮いたお金の半分を子育て支援に活用。
「医療費が中学生まで無料だったり、給食費が割引きされたり。うちは3人子どもがいるので、いる程お金がかかるので、すごく助かっています」(地元の主婦)
若い世代への生活支援を充実させたことで、2年前から町に入ってくる人が出る人の数を上回りました。また、地価も、全国の過疎地域ではきわめて珍しく下げ止まったのです。
移住してきた小松さん。町の協力を得て、ハーブを育てて化粧品を作る会社を立ち上げようとしています。
「面白い取り組みもありますし、若い人もどんどん移住してきている環境ですので、高齢化率もどんどん下がってきていますし、(下川町に)すごく魅力に感じる人が多い結果なのでは」(仙台市から移住 小松佐知子さん)
地域の魅力は何なのか?その良さを最大限活かした街づくりが、人を引きつけ、価値を高める一つの方法なのかもしれません。(18日17:05)