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実質消費支出は10カ月連続で減少、消費の戻り鈍く
[東京 27日 ロイター] – 総務省が27日発表した1月の家計調査によると、全世帯(単身世帯除く2人以上の世帯)の消費支出は1世帯当たり28万9847円で、実質前年比で5.1%減となった。減少は10カ月連続。前月比でも0.3%減と5カ月ぶりに減少するなど、個人消費は戻りの鈍い状況が続いている。
実質消費支出は、事前の市場予想で前年比4.1%減(予測中央値)が見込まれていたが、結果はこれを下回った。
1月は「保健医療」や「教育」を除き、軒並み実質前年比で減少。パック旅行などを中心とした「教養娯楽」や自動車購入などの「交通・通信」、「被服および履物」などが押し下げに大きく寄与している。
このうち住居の設備修繕・維持や家庭用耐久財、自動車購入などは、昨年の同時期に4月の消費税率引き上げを控えた駆け込み需要が盛り上げったことから、前年同月と比べた減少幅が大きくなっている。
一方、前月比でも5カ月ぶりの減少となったが、被服や食料などが減少しており、総務省では、天候不順が影響した可能性があるとしている。昨年4月の消費増税の駆け込み需要の反動減自体は、高額品を除けば収束に向かっているとみており、基調判断は「このところ持ち直している」に据え置いた。
1月の勤労者世帯の実収入は、1世帯当たり44万0226円で、実質前年比2.3%減と16カ月連続で減少。名目は同0.4%の増加となった。
*総務省の発表資料は以下のURLでご覧になれます。
here
(伊藤純夫 編集:田中志保)
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