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ANAとの提携で注目度アップ
世界最大の航空連合スターアライアンスに13日(日本時間14日)、ブラジルのTAM航空が加盟した。これで、加盟航空会社は27。就航地は181カ国1,167空港に拡大。グループ全体の運航便数は1日あたり2万1,050便以上になった。ANAやユナイテッド航空などスターアライアンス系航空会社のマイレージユーザーは加盟当日からすでにマイルの加算などができるようになっている。
スターアライアンスのロゴが入ったTAM航空機。自社の赤いロゴがブラジルの航空会社らしい
TAM航空は日本ではなじみが薄いかもしれないが、ブラジル国内40都市以上に就航し、ブラジル発着の国際線シェアでは約85%を占める大手航空会社。サンパウロやリオデジャネイロを拠点に南米各国に加え、ヨーロッパやアメリカの主要都市に飛んでいる。その欧米の主要都市を経由して日本とのネットワークを築く計画があり、具体的にはTAM航空とANAとのコードシェア(共同運航)便の運航。「今年9月にはロンドン経由でのサービスをスタートする」(TAM航空総代理店・小野田孝英日本地区総支配人)予定だ。
加盟同日に行われたスターアライアンスの記者会見
これまで南米へはアメリカ経由のルートが主流だったが、ヨーロッパ経由で行っている旅行者も実は少なくない。アメリカ経由だと一度アメリカに入国する必要があるが、その手間が省けるメリットもある。
勢ぞろいしたスターアライアンス各社の代表とCA
ブラジルへは現在JALがニューヨーク経由サンパウロ便を運航しているが、この便がちょうど同じ時期に運休されるため、これからはANAとTAM航空の便がそれに代わることになる。
「ブラジルは経済成長率が5%を超えている。新幹線のプロジェクトがあり、自動車メーカーもブラジルとのビジネスを動かしはじめるなど日系企業とのパイプが太くなってきた」(小野田総支配人)。
TAM航空のCA。ユニフォームにも赤が使われている
また、ブラジルといえサッカーの本場で、2014年のワールドカップはブラジル開催。2016年にはリオデジャネイロ・オリンピックもある。ANAとTAM航空のコードシェア運航がはじまれば旅行商品も充実してくるはず。これからはブラジルの注目度が上がりそうだ。
TAM航空の機内