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森永卓郎 株主としての利益実感できる優待内容の銘柄を選ぶ
経済アナリストで独協大学経済学部教授の森永卓郎氏といえば、ミニカーやフィギュアなどを収集し、アイドルや野球などを好む趣味人としても知られている。多趣味な森永は株主優待についても相当詳しいが、同氏がおすすめの優待株を紹介する。
* * *
優待内容が同じなら最低投資金額が低いほど優待利回りは高くなる。株価上昇局面での購入には注意が必要だが、シンプルに自分の趣味や生活条件に合わせた優待内容の銘柄を選ぶことで、株主としての利益が実感できます。
B級グルメ好きの私としては王将フードサービスや、すき家を運営するゼンショーホールディングスなどの優待は素直に嬉しい。優待利回りでみると、食べ物系では自社製品詰め合わせセットなどより、外食業界の食事券のほうが有利なことが多いのです。
他にも仕事柄本を大量に読むので、ブックオフコーポレーションの1000円相当の自社グループ買い物券(100株以上200株未満)も便利に使えます。
個人の株投資は長期保有が基本。株主優待は多少業績が落ちても維持できる内容となっているので、頻繁には変わりません。身近なチェーン店や収集している物品から発想して銘柄を選べば、目先の株価が多少上下しても、優待商品を受け取る楽しみがあって長期保有につながります。
得することだけを考えると優待券を期限内に消化することに追われる生活になり、嫌気が差すこともある。そうならないためには、趣味と実益を兼ねる投資法が望ましいですね。
※週刊ポスト2015年3月20日号
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上原健二
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