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焦点:AIIB参加で難しい判断迫られる政府、対米重視の声多く
[東京 24日 ロイター] – アジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加をめぐって、日本政府が難しい立場に置かれている。欧州主要国が相次いで参加を表明し、高い成長が見込まれるアジアでのビジネス競争で後手を踏むとの懸念も一部で浮上しているためだ。
ただ、政府は参加に慎重な米国との協調姿勢を重視する声が多く、ギリギリの判断を迫られることになりそうだ。
「私の発言がどう取られたか知らないが、日本の慎重な態度はずっとかわらない」──。麻生太郎財務相は24日の閣議後会見でこう述べ、参加に含みをもたせた前週の発言を微妙に後退させた。
世界銀行やアジア開発銀行(ADB)などの国際開発金融機関には、貸し出し事業での汚職を防止するため、「ひも付き」の入札が認められていない。貸出審査でも、ずさんな融資姿勢を続ければ債務危機を招き、かえって経済発展を阻害しかねない。これらの内部管理のシステムに関し、AIIB内部でのルールが、なおはっきりしていない。日本政府が参加に慎重な理由は、以上の点が主な理由となっている。
米国がAIIBへの参加に難色を示している中で、日本が積極的な姿勢を示すことは、現実的な選択肢ではないと、ある政府関係者は述べる。
しかし、相次ぐ先進国の参加表明に、政府内にも戸惑いの声がくすぶる。
中国が年内の設立をめざすAIIBには、英国が今月12日に主要7カ国(G7)で初めて参加に名乗りを上げ、17日にはドイツ、フランス、イタリアが続いた。
ある国際金融筋は、前週に開かれた国際会議の場で「中国は必ず壮大な『走出去』(海外投資戦略)に乗り出す」と欧州関係者が発言し、アジアは巨大な中華圏になっていくとの認識を示したことを目の当たりにしたという。 続く…
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