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経産省と東証が「なでしこ銘柄」を発表、東レ、日産、KDDIらが3回連続選定
3月18日、経済産業省と東京証券取引所は、積極的に女性活躍推進に取り組む上場企業を選定する「なでしこ銘柄」を発表した。2012年度より開始され、今回で3回目となる。
本取組は、安倍政権が「成長戦略の中核」とする「女性活躍推進」の取組みの一つであり、「女性活躍推進」に優れた上場企業を「中長期の企業価値向上」を重視する投資家にとって魅力ある銘柄として紹介することを通じて、そうした企業への投資を促進し、各社の取組を加速化していくことを狙いとしている。
また、女性活躍を推進する企業のすそ野を広げるという点で、経済産業省が昨年度より進めている「ダイバーシティ経営企業100選」との相乗効果が期待されている。
「なでしこ銘柄」は東証一部上場企業を対象に、(1)女性のキャリア支援と、(2)仕事と家庭の両立支援の二つの側面からスコアリングを行い、各業種上位企業の中から財務面でのパフォーマンスもよい企業として2012年度は17社を、2013年度は26社(いずれも33業種中)を選定した。2014年度の今回は40銘柄が選定されている。
3回連続選定された企業は、東レ <3402> 、住友金属鉱山 <5713> 、日産自動車 <7201> 、ニコン <7731> 、東京急行電鉄 <9005>、KDDI <9433> となっている。
KDDIでは2014年4月には当社初となる女性役員(理事)が誕生したほか、女性ライン長の数も2011 年4月から2014年4月の3年間で2倍以上に増加、また、東レでは女性登用に関する今後の目標として、2016年に部課長級以上の女性比率5%を目指し、2020年には2014年比で倍増させることを数値目標として宣言するなど、女性を積極的に活用する企業が増えてきた。
KDDI人事部・部長の白岩氏は「KDDIは、17社が合併してできた企業であり、異なる企業文化が融合されたダイバーシティ企業です。企業理念である『KDDIフィロソフィ』の第一章にも『ダイバーシティが基本』を掲げ、経営課題として女性活躍推進をはじめとするダイバーシティの推進に取り組んでいます。女性活躍推進の取り組みは、2005年に開始し、約10年が経ちます。今後も引き続き女性活躍推進の取り組みを継続し、女性の視点を活かすことでお客さまの満足度向上を図っていきたいと考えています。」と受賞の喜びを語っている。(ZUU online 編集部)