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英中銀総裁発言で利上げ観測後退、「低インフレや通貨高を考慮」
[ロンドン 12日 ロイター] – イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁は12日、利上げ時期をめぐり、海外の低インフレ環境やポンド高による影響を考慮するとの考えを示した。
1月に0.3%まで鈍化しているインフレ率は向こう2年に目標の2%に戻ると予想しており、今後3年で限定的かつ緩やかな利上げを行うとの考えをあらためて示した。
その上で「利上げのペースや幅は、海外の物価動向やポンドの為替レート、国内の物価圧力などさまざまな要因に影響される」と述べた。
ポンドは前日、対ユーロで7年ぶり高値をつけているが、対ドルではこのところ大きく値を下げている。
総裁はまた、中銀当局者は一時的な衝撃を重要視しないと考えられるが、国外からの根強いデフレ圧力を勘案することが適切な可能性があると指摘した。こうしたデフレ圧力は、海外の低インフレ環境、およびポンド高による国内物価への長期的な影響に起因するとした。
カーニー総裁の発言を受けて、国債価格は大幅高となり、市場では利上げ時期が後ずれするとの見方が広がった。
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HN:
上原健二
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