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被災地を忘れないで!まだまだ力を貸してほしいんだ! 東日本大震災支援で日赤が羽生選手を起用
2011年3月11日は、被災地域の人々だけでなく、日本中の人にとって忘れることができない1日だ。海外で生活する日本人も、国内がどうなっているのか、情報が錯綜(さくそう)する中でただ心配するほかなかった。地震と津波、そしてその後に起こった東京電力福島原子力発電所の事故。被災地の惨状に、多くの人が言葉も出なかったはずだ。あれから4年が経ち、再び3月11日がまもなく訪れる。しかし、私たちは日々の生活に追われ、あれだけ衝撃を受けた被災地のことを今、忘れがちではないだろうか。
支援活動を続けている日本赤十字社(日赤)は、改めて多くの人に被災地のことを忘れないでほしい、との思いから、復興支援事業のメッセンジャーにソチオリンピックで金メダルに輝いた男子フィギュアスケートの羽生結弦選手を起用した。羽生選手は、自身も仙台で被災し、被災生活を送った経験がある。一時はスケート人生を諦めかけた時期もあるというが、その後、ソチで見事に金メダル。その姿に励まされた被災地の人々も多いに違いない。
日赤は、被災地に対しこれまでもさまざまな手を差し伸べてきたが、まだまだ多くの支援が必要だという。未だ9万人を超える人々が仮設住宅での生活を余儀なくされている。避難生活が長期化する中で、日赤は特に高齢者や子どもへの支援の必要性を感じている。そのため、今後も高齢者を対象とした「ふれあい交流会」やノルディックウォーキング、健康教室や、子どもたちのためのサマーキャンプやふれあいコンサート、職場体験などを継続する。また、これからも多くの人に“力”になってほしいとの考えから、シネコン「イオンシネマ」で羽生選手のポスターを掲載したり、60秒のシネアド(シネマ・アドバタイジング)を放映したりするほか、全国のカラオケ店「JOY SOUND」で、カラオケ演奏の合間に60秒のCMを流すという。
日赤のこれまでの支援活動や今後の予定についての詳細は、東日本大震災復興支援特設サイト「復興へ、まだまだ力を。」(http://jrc-shinsai2011.jp/)でチェックできる。