2月の”消費者物価指数”、増税分除くと0%に

　

　総務省は27日、2015年2月の全国の消費者物価指数(CPI、2010年=100)を発表した。それによると、値動きの激しい生鮮食品を除く総合指数(コア指数)は前年同月比2.0%上昇の102.5となり、21カ月連続で上昇した。
　
　日銀の試算によると、消費増税による物価押し上げ効果は2.0%程度で、これを除くと前年同月比は横ばいの0%となった。増税後の横ばいは初めて。前月比は0.1%の下落だった。
　
　総合指数は102.9で、前年同月比は2.2%の上昇、前月比は0.2%の下落。食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は100.3で、前年同月比は2.0%の上昇、前月比は0.1%の上昇となった。
　
　総合指数の前年同月比の変動に対する各項目の寄与度を見ると、ガソリン、灯油などを含むエネルギーにより総合の上昇幅が0.15ポイント縮小したほか、家庭用耐久財により総合の上昇幅が0.04ポイント縮小するなどした。
　
　同省は併せて、2015年3月(中旬速報値)の東京都区部の消費者物価指数を発表。それによると、生鮮食品を除く総合指数は前年同月比2.2%上昇の101.9となり、23カ月連続で上昇した。前月比は0.5%の上昇だった。
　
　また、2014年度平均(速報値)の東京都区部の生鮮食品を除く総合指数は前年度比2.5%上昇の101.9となり、2年連続で上昇した。