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【アメリカ】進む米国の少子化、30代から40代の女性で子供を持たない人の割合が増加…20%は未婚の同棲中に第一子を出産[04/11]
米国では30代から40代の女性で子供を持たない人の割合が増えている。国勢調査局の新たな統計で分かった。
40歳から44歳の米国人女性のうち、子供がいない人の割合は2014年6月時点で15.3%となり、2012年の15.1%を上回った。
2012年の統計ではデータとその処理方法に大幅な変更が加えられたため、子供がいない女性の推計が改められた。ただ、それ以前
から少子化の傾向は現れていた。2010年に同じ年齢層の女性の中で子供のいない割合は18.8%だったが、これは2008年の17.8%を
上回っている。
特に30代後半の女性にその傾向が強い。35歳から39歳の年齢層では子供のいない女性の割合が2012年の17.2%から、昨年6月には
18.5%前後に上昇している。
全体では15歳から44歳までの米国人女性のうち、子供のいない人の割合は2012年の46.5%から、昨年は47.6%に増えている。
米国では女性(とそのパートナー)の晩婚化と晩産化に伴い、少子化が進んでいることがこの統計に表れている。
女性の生殖能力は40代で衰える――米疾病管理予防センター(CDCP)は女性の出産可能年齢を15歳から44歳としている――ため、
人口統計学者はこの年齢層の女性の子供の数に注目している。
なかには子供を持たない人生を望む人もいるが、複数の調査によると、大半の人は希望する子供の数を2人と回答している。また、
なかなか子供ができない人や、高額な不妊治療に手が届かない人もいる。
仕事と家庭の両立も負担になる。米国勢調査局によると、管理職や専門的な職業に就いている40歳から50歳までの女性は、同じ年齢層
でも他の職種に就いている女性に比べて子供がいない傾向が強い。
また、30代半ばか後半、もしくは40代前半に第一子をもうける女性が増えるのに伴い、米国の世帯人数は減少傾向にあるようだ。
当局によると、子供が1人しかいない40歳から44歳の米国人女性の割合は1976年から2014年の間にほぼ倍増した。
こうした傾向が米国の出生率を過去最低の水準にまで押し下げた。それでも欧州や日本と比較すると、米国の出生率がまだ高いことは
注目に値する。研究者によると、移民の出生率が高いことや、第一子の出産が早いこと、また出産後の職場復帰を促す社会的慣習が
その背景にある。
米国勢調査局による出生率の統計は毎月実施されている人口動態調査の補足項目が基になっている。この人口動態調査は雇用統計に
利用されているものだ。国勢調査局は数年おきに、女性が出産した子供の数と、出産時の婚姻状況に関する情報を収集している。直近の
統計は2012年のものだ。
少子化が進んでいることに加え、最新データからは未婚のまま同棲中に子供を出産する女性の割合が驚くほど高いことが分かった。
国勢調査局によると、2000年1月から2014年6月の間に第一子を出産した女性の約5人に1人は同棲中だった。
原文(英語):More U.S. Women Are Going Childless
http://blogs.wsj.com/economics/2015/04/07/more-u-s-women-are-going-childless/
ソース(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版)
http://jp.wsj.com/articles/SB11340384235203263823104580569841289540512
写真=30代から40代の米国人女性の中で子供を持たない人の割合が増えている Getty Images
http://si.wsj.net/public/resources/images/BN-HT732_CHILDL_G_20150407130959.jpg