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【社説】沖縄米基地移設、乱暴すぎる反対派封じ…地方の民意を押しつぶさんばかりの安倍政権の姿勢には驚かされる[03/01]
地方の民意を押しつぶさんばかりの政府の姿勢に驚かされる。
沖縄の米軍普天間基地を名護市辺野古に移設する計画をめぐり国と地元の対立が先鋭化している。
警備当局による反対運動の封じ込めが乱暴さを増している。安倍晋三政権と翁長雄志知事ら県側との対決構図も強まる一方だ。
このままでは状況が悪化して解決が遠のくだけだ。一歩引くべきは強引に計画を進めてきた国の側である。工事を中断し、話し合いの道
を探らなければならない。
名護市の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で、沖縄平和運動センターの議長ら2人が米軍の警備員に拘束され、身柄引き渡しを受けた
県警が2人を逮捕した。
2人は抗議する市民と県警のもみ合いを制止しようとしていた。米軍の警備員が議長を引き倒して足を持って基地内に引きずり込み
拘束した様子が報道されている。あまりに乱暴ではないか。
辺野古沖での抗議活動に対する海上保安庁の対応も問題である。
カヌーで抗議活動をした市民らを沖合までえい航して放置したり、海上保安官が抗議船に乗り込んで乗員を押さえつけたりするなどが
報告されている。
人命に関わる危険な行為だ。海難を防ぐはずの海保が、市民の安全を脅かすことは許されない。政府は行き過ぎた警備を直ちにやめる
よう、現場に徹底すべきだ。
辺野古への基地移設を強引に進める安倍政権の姿勢は変わっていない。沖縄防衛局が海中に投入したコンクリート製ブロックで海底の
サンゴ礁が損傷していることが明らかになった。
県の許可が必要な岩礁破砕にあたる可能性があるとして、県が潜水調査を始めた。翁長知事は前知事が出した許可取り消しにも言及
している。政府が県を相手に訴訟を起こす展開も指摘される。
国と県による対抗措置の応酬に発展することは双方にとって得策ではない。知事選や衆院選で移設計画反対の民意が明確に示された
のだから、国の方が態度を改めて歩み寄るべきだ。
政府は前知事が公約をひるがえして決定した埋め立て許可を盾に、「手続きは間違っていない」と主張して強引に工事を続けるのは
もうやめるべきだ。
首相や菅義偉官房長官と翁長知事との面会はいまだに実現していない。まずは国と県のトップ同士が顔を合わせ、主張を述べ合うことが
必要だ。その中で最善の道を探す努力を続けるほかない。
ソース(北海道新聞・3/1社説) http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/595370.html