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【老後】「定年後は何をして暮らすんです?」「出家します」
[ちちんぷいぷい – 毎日放送] 2015年3月18日放送で、「定年退職を迎えたシニアの住職修行」について取り上げていました。
現在日本にあるお寺はおよそ8万寺、そのうち住み込みの住職のいない「空き寺」は4分の1にあたる2万寺もあるんだとか。過疎化と高齢化が進んで、お布施をしてくれる檀家さんが減っていることで住職の担い手も不足しているのが現状です。
そんななか、臨済宗の妙心寺派が"空き寺の住職を公募"しています。中でもターゲットにしているのが、「定年退職を迎えたシニア層」なんだそうです。
なぜ定年退職者なのかというと、シニア層は「こころの豊かさ」への関心が強いこと、社会経験が豊富なこと、田舎暮らしにあこがれる人が増えている、ということがあるのですが、
何より重要なのが、年金や退職金などがあって、蓄えがある!ということ。つまり元々経済基盤がない空き寺を、経済的に自立しているシニア層が担い手になってくれればこれ幸いというわけです。
第2の人生を、住職を目指して修行するシニアが兵庫県にもいます。
■住職に向けて1年間の修行へ
兵庫県姫路市にあるり龍門寺は住職になるための専門道場で、出家したシニアが「安居生(あんごせい)」となり、道場で1年間の修行を積みます。
安居生の修行は、まだ夜も明けきらぬ午前5時前から本堂への集合を知らせる鐘で始まります。毎朝1時間に渡ってお経を唱える「朝課」を行って朝食をとります。
禅寺の朝食は「粥座」と呼ばれるもので、字の通りお粥を食し、食事中の会話は一切禁止です。草むしりや境内の掃除などは「作務」と呼ばれる重要な修行のひとつで、毎日6時間にも及びます。
厳しい修行ですが、安居生は65歳以上のシニアということもあり配慮もされています。指導役は体力的にきつくならないように常に気を付けているそうです。
今までの社会経験や経歴を生かすことで、"社会に必要な住職"になるのではないかと、妙心寺派は考えています。
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http://j-town.net/tokyo/news/localtv/202842.html
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