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革命を起こした松葉杖「スマートクラッチ」が日本製として復活か

 革命を起こした松葉杖「スマートクラッチ」が日本製として復活か

 革命を起こした松葉杖「スマートクラッチ」が日本製として復活か

 スポーティなカラーに可変式グリップで、松葉杖の世界にイノベーションを起こした『スマートクラッチ』。ロフストランドクラッチ(前腕部支持型)の構造を改良したもので、肘と腕と手首で体重を分散しながら支え、腕の角度を調節できることから身体への負荷を1/6に低減。また、片側で約1kgとスタンダードな松葉杖の1/2の質量で疲れにくく、歩行速度も維持できるといったメリットもある。

 スポーツ選手がリハビリ促進のために選ぶことも多く、世界的に人気となったアイテムだが、現在は生産ラインがストップしているという。

 ■ クラウドファンディングで資金調達し目標額をクリア

 そこで現在、日本国内代理店のジーニアスインターナショナルがクラウドファンディングサービス『READYFOR?』で再生産のための資金を募っている。

革命を起こした松葉杖「スマートクラッチ」が日本製として復活か

 スポンサー募集終了まであと数日という段階だが、第1目標の500万円を大きくクリアする1,300万円を越える金額を集めている。しかし500万円というゴールラインはかなり高く見積もったのではないだろうか。

 ■ 新たに金型を製造しての国内生産を目指す

 ジーニアスインターナショナルは『スマートクラッチ』の再生産にあたり、金型こそ中国で製造するそうだが、組み上げは日本で行う“メイド・イン・ジャパン”な生産プロジェクトを目指している。いわく、南アフリカの工場で作られていたオリジナルの『スマートクラッチ』は作りが粗く、国内販売においてはクレームや返品が多かったという。事実、ジーニアスインターナショナルはシールが綺麗に貼られていない製品をアウトレット品として販売した。

 たとえ、資金を調達してメーカーに届けたとしても、生産工場のクオリティアップや担当スタッフの意識向上がなければ製品の品質は従来どおり。それでは安全を担保するはずの、歩行補助福祉機器としてふさわしくないと判断したのだろう。

革命を起こした松葉杖「スマートクラッチ」が日本製として復活か

 ゆえに、真の目標値は340%(1,700万円)とみているようだ。このストレッチゴールが達成できれば国内のデザイナーが新たにアイデアを盛り込み、金型も日本で製造、さらにレギュラー/ミディアムの2サイズ展開が可能になるという。

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