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なにこの良作 「埼玉県のひみつ」が学習まんがとは思えないアツい友情ストーリーだと話題に
埼玉県の魅力を紹介する学習まんが「埼玉県のひみつ」がおもしろいとWeb上で話題になっています。学研「まんがでよくわかるシリーズ」として発刊されたもので、自治体が題材になるのは初めて。
ストーリーは、サッカー少年“シンジ”が、父親の仕事の都合で埼玉県に転校しなくてはいけないことを、母親から知らされるところから始まります。“シンジ”は「埼玉県ってなに!? そんなところ知らない!」「いやだ! 行かない!」と、部屋にこもってしまいます。埼玉県のことを、そんな怪しい秘境みたいに言わなくても……。
その後は、一緒にサッカーをし続けようと“シンジ”と約束していた“ケイスケ”、クラスメートが、“シンジ”を勇気づけるために埼玉県の特産物や自然などを調べるという展開。最後の第7章「笑顔で埼玉県に行こう」では“シンジ”のお別れ会が行われ、県内に約5000基の古墳があることや、アイスや消しゴムの工場見学が人気を博していることなど、それぞれに埼玉県の魅力を発表します。
“ケイスケ”はワールドカップの舞台にもなった「埼玉スタジアム2002」を、“シンジ”とサッカーの試合で行きたい場所だと涙ながらに紹介。それまで不機嫌だった“シンジ”も思わず心を動かされてしまいます。2人は握手を交わしながら、いつか一緒に「埼玉スタジアム2002」のグラウンドに立つことを約束。あれ、学習まんがって、こんな感動的でしたっけ……?
埼玉県の知識だけでなく、シュールな自虐ネタや男同士のアツい友情が楽しめる読み応えのある内容で、Twitter上ではなかなか好評のようです。
初版が発刊されたのは1月31日。郷土愛を育むことが目的で、埼玉県内の小学校や図書館などに配布されています。店頭での販売は予定していませんが、Web上で無償で全編公開しており、パソコンやスマホから読むことができます。