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ルネサス、液晶パネル制御向け低消費力LCDドライバ内蔵マイコンを発表
ルネサス エレクトロニクスは、LCDパネル付きの小物家電・健康機器・リモコンなどの民生機器や計測器・ビル管理システムなどの産業機器向けに、従来品より約30%消費電流を削減(同社比)した低消費電力LCDドライバ内蔵マイコン「RL78/L12グループ」を製品化した。
同製品群は、セグメント表示方式のLCDパネルを制御するマイコンで、32~64ピンのパッケージ、8~32KBのフラッシュメモリを内蔵する18品種からなり、LCD表示システムの省電力化や表示情報量増強のニーズに応える以下の主要な特長を有している。
業界最小クラスの低消費電力を実現:同社が提供する低消費電力マイコン「RL78ファミリ」の低消費電力性能を活かし、LCD駆動時の消費電流を削減業界最大クラスのLCDセグメント数を実現:64ピンパッケージ品でのLCD表示セグメント数の最大値を224から280(同社比)に拡張LCD駆動電圧生成における機能・特性を改善:同社が提供してきたLCD駆動電圧生成の3方式(内部昇圧/容量分割/外部抵抗分割)を継承し、LCD表示モードの拡張、各方式での低消費電力化を達成
また、欧州の家電製品の安全規格で必須とされるIEC60730への対応や、マイコンに内蔵する周辺機能の活用によるシステムコストの低減など、現行の「RL78ファミリ」の特長も継承しており、機器のエネルギー効率や安全性の向上が可能になるという。
なお、「RL78/L12グループ」は2012年6月からサンプル出荷され、8月には順次量産が開始される予定。
ルネサスの低消費電力LCDドライバ内蔵マイコン「RL78/L12グループ」