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旅客機の操縦室、外部からの侵入には強いが内部からの脅威には弱い
現代の旅客機の操縦室は侵入者に対する最後の防衛線となっている一方、内部からの脅威に対して航空会社がとれる対策は少ないそうだ(The New York Timesの記事、 本家/.)。
2001年の同時多発テロ事件以降、航空機の重要な安全対策の一つとして操縦室は要塞化している。しかし、先日発生したジャーマンウイングス9525便墜落事故では、副操縦士がこれを逆手にとって機長を操縦室から締め出し、故意に旅客機を墜落させた。米国では旅客機の操縦室へのアクセスは厳しく制限されており、乗客は操縦室のドア付近に集まることは認められない。操縦室のドアが開いているときはその手前のトイレを利用することもできず、通常は乗務員が通路をふさぐ。時には機内食用のカートを使用して通路をふさぐこともあるという。米連邦航空局(FAA)では操縦士のいずれか1人が客室に出る場合、乗務員が操縦席に座ることを義務付けている。欧州では操縦室で操縦士が1人になることを禁じていないが、米国と同様の規定を設けることについて議論しているとのこと。
操縦士による自殺行為は多発しているわけではないものの、1982年の日本航空350便墜落事故など過去にも何度か発生している。2013年に発生したモザンビーク航空470便墜落事故ではジャーマンウイングスの事故と同様に、機長がトイレに行った副操縦士を締め出して墜落させている。乗客を巻き添えにして自殺しようとする精神状態は、自分一人で自殺する場合の精神状態とは大きく異なると専門家は指摘する。これは学校で銃を乱射して多くの人を殺害した後に自殺するのとあまり変わらないという。ジャーマンウイングスの事故は、ストレスの多い環境で集中と規律が要求される操縦士の精神的な問題に対し、十分な検査が行われていない可能性を示すものでもあるとのことだ。
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