日本NI、802.11ac対応のRFベクトル信号トランシーバを発表

　

　National Instruments(NI)の日本法人である日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は、802.11ac対応のRFベクトル信号トランシーバ(VST)「NI PXIe-5644R」を発表した。

　同製品は、ベクトル信号発生器とベクトル信号アナライザを1台のPXIモジュール式計測器に統合し、FPGAベースのリアルタイム信号処理・制御機能を持たせた、ソフトウェアで設計するタイプの計測器で、ベクトル信号トランシーバを新しい計測器として使用することや、システム開発ソフトウェア「NI LabVIEW」を用いて既存の機能を拡張することができ、802.11ac/LTEなど、最新の無線規格や携帯電話の規格をテストするのに最適となっている。

　機能面では、最大6.0GHzの周波数範囲と80MHzの瞬時RF帯域幅の他、同等ソリューションと比較して10倍以上の計測速度、従来型の複数台の計測器を、数分の一の費用とサイズで置き換えることなどを実現した。また、1台のPXIシャーシでMIMO(Multiple Input, Multiple Output)構成や並列テストに対応できるよう容易に拡張できるといった特徴を持つ。

　802.11ac対応のRFベクトル信号トランシーバ「NI PXIe-5644R」