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英CSR、Bluetooth内蔵のオーディオプロセッサを発表
英CSRは、Bluetoothを内蔵した1チップオーディオプロセッサ「CSR7810」を発表した。携帯電話と組み合わせるBluetoothのハンドセットを使う場合、ユーザーは道路や電車などから発せられるさまざまな周辺の騒音との戦いを余儀なくされる。CSR7810は、こうした騒音の多い環境における音声クオリティを大きく引き上げる事に効果がある。
チップオーディオプロセッサ「CSR7810」のパッケージ外観
また、オーディオプロセッシングの機能とBluetoothを1チップ化したことにより、実装面積と設計/量産コストを低く抑えることが可能になっている。また、すでにあるハンドセットの設計をCSR7810でアップグレードすることが可能であり、ノイズキャンセル機能を付け加える事が可能になる。
ノイズキャンセル機能は、1つないし2つのマイク(デジタル/アナログ)を使い、送信する音声信号から周辺の騒音を除去する。話者の声と周辺の音の両方を「聞き」、次いで両方の信号の差を計算することで行われるデュアルマイクによるノイズキャンセルであり、可聴性を高めることが可能だ。
この可聴性強化のアルゴリズムは、受話側でも効果がある。周辺の騒音にあわせてボリュームおよび音声イコライゼーションが自動的に行われる。またスピーカーフォンの場合にも効果があり、同社のCVC(Clear Voice Capture)テクノロジを使ったイコライゼーションとノイズキャンセレーション機能も搭載されている。この場合、1つのマイクロフォンのみを使い、ノイズ低減とエコーキャンセルを行うアルゴリズムにより、送受信両方の音質を改善できる。
同製品の心臓部には、低消費電力に最適化されたKalimba DSPが搭載されている。Kalimba DSPはCSRのオーディオ技術の要で、顧客のニーズに合わせることで、現在では1億個以上のBluetoothデバイスに搭載されているという。
CSR7810を搭載した製品は、早ければ2010年中に発売される予定である。