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<青函トンネル>乗客「煙を見た」、緊急停止…特急発煙
北海道と青森県を結ぶ青函トンネルで3日に起きた特急スーパー白鳥34号の発煙事故。乗客はトンネル内を歩いて避難し、ケーブルカーで地上に脱出した。JR北海道では特急の出火やレール検査記録の改ざんなど問題が続発しており、来春の北海道新幹線開業を前に利用者の信頼が再び揺らいでいる。
【図で確認】列車が緊急停車した位置
JR北海道によると、スーパー白鳥34号は3日午後3時56分に函館駅を出発。乗客124人を乗せて新青森駅に向かっていた。
「煙を見た」。乗客から車掌に異常を知らせる通報が入ったのは、午後5時15分ごろ。青森側のトンネル終点まであと約14キロの地点だった。
出火に気付いた車掌からの通報を受けた運転士が緊急停止。消火器を使って自力消火した後、乗客は3日午後5時50分ごろ、最後尾の1号車から函館方面に約1キロ離れた旧竜飛海底駅(青森県外ケ浜町)に向けて徒歩で避難を開始。車掌を先頭、運転士を最後尾にして約10分かけ移動したという。
JR北によると、車掌は車内で異臭を感じたが、白煙は車内に入っていなかったという。駅から地上までは約778メートルあり、乗客は約10分かけてケーブルカーで地上に脱出した。
国土交通省運輸安全委員会などが原因を調べる可能性があることから、JR北は当面、特急を現場から動かさないことにしており、海峡線の運休が長引く恐れがある。
JR北海道では2011年5月、占冠(しむかっぷ)村の石勝線で特急脱線火災事故が起き、乗客乗員79人が負傷するなど、特急の出火・発煙事故が相次いで発生。車両の整備時間を確保するため減速・減便などのダイヤ改正などが行われてきた。
竜飛海底駅は構内に青函トンネルジオラマなどの施設も整備され、見学ツアーが実施されて鉄道ファンの人気を集めていた。車両幅の大きい北海道新幹線が通れないため、14年3月に廃止され、現在は竜飛定点と呼ばれている。【酒井祥宏、江連能弘、三股智子】