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LINEがシニアに広がる…「グループ」作り、孫との連絡、スタンプ制作
インターネット上で誰でも情報発信ができるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が広がる中、スマートフォン向けサービスとして人気の無料通話アプリ「LINE(ライン)」を利用するシニアが増えている。通信手段としてはもちろん、クリエーターとして、ラインでのコミュニケーションに使われるイラスト画像「スタンプ」を制作する人もおり、楽しみ方は人それぞれだ。(兼松康、写真も)
■「孫との連絡に使いたい」
「こういう場合には、どんなスタンプを使うのがいいのかしら」「グループってどうやって作るの?」
最近、シニアを対象にしたラインの使い方講座が各地で開かれている。参加者は60~70代を中心に80代の人の姿も。主催するのは各地域の企業や大学、人材センターなどさまざまだ。
ラインは短いメッセージや人の表情などを表した「スタンプ」と呼ばれるイラスト画像で相手とコミュニケーションするSNS。スマホに専用のアプリをインストールして利用し、無料通話などの機能も備える。
使い方講座では、連絡を取り合う「友達」や複数の「友達」と同時に連絡が取れる「グループ」の作成方法などを学ぶ。「孫との連絡に使いたい」というシニアが多い。
■スタンプのクリエーターとして
ラインには利用者が自分で制作したスタンプを販売できる「ラインクリエイターズマーケット」という仕組みがある。制作者には売り上げの35%が入る。タレントなどの著名人が制作したスタンプが売り上げの上位を占めるが、裾野は広く、昨年11月時点で27万人以上のクリエーターが参加している。
ラインを積極的に利用するシニアの中にはクリエーターとして、スタンプを制作・販売している人もいる。ラインによると、シニアクリエーターは増加傾向にあり、全体の約6%が50歳以上だ。
東京都内のアパレル企画業、Pu-Cat Design(プーキャット・デザイン)さん(65)は、ネット上のニュースでクリエーター募集を知り「面白そう」とスタンプ制作を始めた。「仕事で服のデザインをやっているから、パソコン上で絵を描いたりすることに抵抗や苦労はなかった」と話す。
「長女が小学生の頃に自分のことを描いた似顔絵」を基に「I’m a Man(アイム・ア・マン)」というシリーズを昨年6月に発売。これまでに3シリーズ計120種類のスタンプをデザインした。
ラインユーザーの友人からは「こんなこともやるの?」と驚かれたという。売り上げは多い月で1万円を超える。「スタンプを作っていると、さらに面白いものができそうと思える。本業の合間を縫いながら続けていきたい」と語る。
スタンプ制作に喜びを見いだすシニアは多く、62歳の女性は「自分の生きた証というか、何か形を残したかった」としている。
■ユーザー6人に1人が50歳以上
ラインによると、昨年7月に2078人を対象に実施した調査では、利用者の約6人に1人(16・3%)が50歳以上だった。60歳以上でも「毎日利用する」というユーザーが約4割を占めており、シニア層への浸透度は高い。
一方、クリエーターが制作したスタンプのうち、40・8%が売り上げ1万円を突破(昨年11月時点)。上位100位までのスタンプの平均売り上げは累計1300万円だった(昨年5月~11月)。上位1000位でも同270万円に達するという。