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CPUとしての利用も可能に
Intelは6月17日(独自間)、独ライプチヒで開催されている「INTERNATIONAL SUPERCOMPUTING CONFERENCE(ISC’13)」にて、「Intel Xeon Phiファミリ」の拡充ならびに第2世代Xeon Phi(開発コード名:Knights Landing)の概要を発表した。
新たに発表されたXeon Phiとしては、メモリ容量、電力効率、フォームファクタなどのさまざまなパフォーマンス・オプションを備えた5つの新製品が追加・拡充された。
「Xeon Phi 7100ファミリ」は、最高のパフォーマンスを提供するために設計、最適化された製品で、コア数61、動作周波数1.23GHz、メモリ容量16GB(従来のアクセラレータやコプロセッサの2倍)、倍精度演算性能1.2TFlopsといった特徴を備えている。また、「Xeon Phi 3100ファミリ」はコストに最適化されたパフォーマンスを実現するよう設計された製品で、コア数57、動作周波数1.1GHz、倍精度演算性能1TFlopsとなっている。さらに、「Xeon Phi 5100ファミリ」として新たに「Xeon Phi 5120D」が追加された。高密度環境に最適化された製品で、ブレード型のフォームファクタ用にミニボードへの直接取り付けが可能だという。
一方のKnights Landingは、Intel MICアーキテクチャに基づいて設計された製品で、第2世代の3次元トライゲートトランジスタを特徴とする同社の14nmプロセス技術が採用される。
現行のXeon Phiと同様に、PCIeカードベースのコプロセッサとして、システムで使用されているXeonプロセッサからオフロードされたワークロードの処理に利用することが可能なほか、新たにホストプロセッサとしての利用が可能となる。ホストプロセッサとして利用する場合、Knights LandingがマザーボードのCPUソケットに直接組み込まれることになるため、コンピューティング密度、電力あたり性能が向上すると同社では説明している。また、ホストプロセッサのワークロードとオフロードされたコプロセッサのワークロードを同時に処理することも可能となるほか、現行のアクセラレータで必要となる、PCIeを通してのデータ転送の際のプログラミングの複雑性を取り除くことも可能になるとしている。
なお同社では、HPCワークロードのパフォーマンスをさらに向上するため、統合されたオンパッケージのDRAMメモリを使用し、Knights Landing全製品のメモリ帯域幅を向上させるとしており、これにより、ユーザーは現在のメモリ帯域幅におけるボトルネックを解決することが可能になり、利用可能なコンピュート性能を最大限に活用することができるようになると説明している。
Intel Xeon Phiに新たに追加された5製品
Knights Landingの概要