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Not Tokyo Centric, Japan Centric

Not Tokyo Centric, Japan Centric  

 既報の通り、4月19日にフリースケール・セミコンダクタ・ジャパンの代表取締役社長として、元日本AMD会長のDavid M. Uze氏が就任された。そのその就任3日目の4月21日という早い時期にも関わらず、Uze氏にインタビューを行う機会が得られたため、早速お話を伺うことにした。以下Qは筆者、AはUze氏である(Photo01)。

 Photo01:前回、氏にお目にかかったのは、2007年6月の台北だったと記憶している。氏は当時、日本AMDの会長兼AMD Asia Pacific Commercial Sales&Marketing Executive VPとしてアジアを飛び回っていた頃だ。ちなみに当時の氏の上司が、AMD全体のChief Sales OfficerだったHenri Richardである。

 Q:Freescale SemiconductorとFreescale Japanをどう思われます?

 A:まずFreescaleについて言えば、大変エキサイティングな企業だ。プロフェッショナル集団だし、非常に良いテクノロジーと製品ポートフォリオを持っている。私が過去に居た会社は、もっと狭い範囲の製品ラインしか持ち合わせていなかった。

 ご存知の通り私はテクノロジーに興奮するタイプだからね(笑)。だから、高レベルのテクノロジーと高い技能を持つ専門家集団、非常に幅広い製品ポートフォリオ、これが兼ね備わったこの会社を大変に気に入っている。それに、またHenriと仕事できるしね(*1)。

 社長就任前にアメリカに渡り、Henriを初めRich Beyer(*2)やLisa Su(*3)などのエクゼクティブと会ってきたが、彼らは何れも驚くべき才能を持った人々だったし、そうした人々と一緒に仕事できることを大変誇りに思う。

 Freescale Japanについては、何しろまだ社長就任して間もないからね(笑)。ただ、どの社員もプロフェッショナルで、大変に勤勉であり、仕事に関して非常に広範な知識を蓄えていることに嬉しい驚きをおぼえた。彼らは何よりも顧客の満足に集中している。Sales/Marketing/Engineer、全てが、より良い製品、カスタマーサービスやサポートを提供しようとしている。

 なので私の仕事は実際はたやすい。何故かといえば、素晴らしい人々がここに居り、素晴らしい製品が揃っているからだ。私は自分がFreescale Japanの指揮を取れることを幸運に思う。

 *1: Henri Richard(Senior Vice President, Chief Sales and Marketing Officer)の事。Henri Richardの前職はAMDのChief Sales Officerだった。
 *2: Rich Beyer(Chairman of the Board and CEO)
 *3: Lisa T. Su(Senior Vice President and General Manager, Networking and Multimedia)
 

 Q:それは以前と比べて、ということですか?

 A:そうではない。何かと比べて、というわけではなくだ。大体、会社も異なるしビジネスも環境も異なっている。x86やPCと自動車やネットワーク、インフラストラクチャやFAなどのビジネスとはまったく異なる。我々のビジネスはコモディティビジネスではなく、”Game-changing Technology”を創出するビジネス、つまり、これまでの市場のありかたを、まったく新しい市場へと変革させるようなビジネスだ。

 Q:なるほど、ではFreescaleにとっての昨今の経済状況をどう見られますか?

 A:まずWorld Wideでみてみると、まず製品への需要が急激に伸びている。理由の1つは経済の復調だ。もう1つは顧客のビジネスに沿った形での製品を提供できていることだ。この2つは緊密に関係しているとは思うが、いずれにしても、世界市場でFreescaleの技術が顧客に高く評価され、製品の採用が加速していることが見てとれる。

 同じ事は日本にも言える。半導体業界は通常景気の復調をリードする。景気が悪くなるとまず半導体業界が悪化し、復調の時はまず半導体の需要が急騰する。世界では明らかに景気が回復に向かい、日本でもフリースケールのビジネスは伸びている。日本の景気が回復したからであってほしいが、同時に、現在のフリースケール製品への需要増は、むしろ社員の頑張りや顧客満足への真剣な取り組みによって実現していると信じている。

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