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NVIDIA最高級GPU「GeForce GTX TITAN X」の“150%”な実力を試す
「GeForce GTX TITAN X」のGPUコアアーキテクチャは第2世代Maxwellとなる。開発コード名は「GM200」。GeForce GTX 980/970で用いているのがGM204であるため、その上位GPUコアと捉えることができる。CUDAコア数やメモリ周りに関しては、大幅に引き上げられており、おそらくこれがMaxwellアーキテクチャGPUの最上位構成となるのだろう。
GeForce GTX TITAN XのGPUクラスタ数は6基構成となる。4基構成だったGeForce GTX 980に対して2基多い。これに合わせて、SMは24基、CUDAコア数は3072基となっている。このあたりは、GeForce GTX 980に対し1.5倍のスペックだ。また、テクスチャユニットやROPsについてもGeForce GTX 980に対してそれぞれ1.5倍の192基、96基となり、メモリバス幅も1.5倍の384ビットとなった。
もう1つポイントとなるのが2次キャッシュメモリの容量だ。ここも、GeForce GTXシリーズではGPUのグレードに合わせて増量するのがこれまでの流れだったが、GeForce GTX 980の2048Kバイトに対し、GeForce GTX TITAN Xは3072Kバイトで、やはりここでも1.5倍となっている。構成トランジスタ数も80億個で、GeForce GTX 980の52億個のおよそ1.5倍だ。
グラフィックスメモリの搭載量は、TITANシリーズの目指すところがGPGPU分野のエントリーということもあり、一般向けのGeForce GTX 900シリーズよりも多い。とくにGeForce GTX TITAN Xでは、12Gバイトを搭載しており、これはGeForce GTX TITAN/TITAN Blackの6Gバイトからさらに増えた。
TDPは250ワット。これはGeForce GTX TITAN Blackと同じで、GeForce GTX 980からは85ワットの上昇となる。補助電源端子は8ピンと6ピンの構成だ。GeForce GTX 980が6ピン2基の構成だったので、ここも増強している。
なお、Maxwell世代でスペックを比較してみると、発表後に仕様修正のあったGeForce GTX 970と合わせ、GPUコアクロック、メモリクロック、メモリバス幅以外の点では、実にストレートにスケールしていることが分かる。…