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巨匠チャン・イーモウ監督、女優発掘のコツとハリウッド進出について言及
中国の巨匠、チャン・イーモウ監督の記念すべき20作目の映画『妻への家路』が公開を迎える。主演はイーモウ監督とのタッグで数々の名作を生み出した女優コン・リー。「いまこの時期に娯楽映画じゃなく、文芸作品をもう一度コン・リーと一緒に撮ることは意味深い」と語ったイーモウ監督。文化大革命後の中国を舞台に繰り広げられる妻と夫の切ない愛の物語に、彼はどんなメッセージを込めたのだろうか。
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文化大革命の静粛運動により捕らわれていた陸焉識(チェン・ダオミン)は、20年ぶりに解放され、愛する妻・馮婉玉(コン・リー)の元に戻ってくる。しかし妻は記憶障害を患い、夫のことを認識できない。何とか妻に自らのことを思い出してもらおうとする夫は涙ぐましい努力をする……。
「最初からこの映画のキャスティングに関しては自信を持っていました」と語ったイーモウ監督。特にチェン・ダオミンとコン・リーについては「この役をやってもらうのは二人以外には考えられない」と絶対的な信頼を置く。その言葉通り、チェン・ダオミンとコン・リーの、静かながらも心にグッと迫る演技は、観ているものを圧倒的な力で作品に引き寄せる。
二人とは現場で多くの意見交換を行い、それを作品に反映させていった。“巨匠”と呼ばれるイーモウ監督だが、そういったやり方が「好き」だという。「今回二人はたくさんの意見を出してくれました。半年以上前から準備をしてくれましたし、二人は歴史背景をしっかりと認識している。脚本を一緒に読んで、手を加えていったんです。私は役者と一緒に話をして、作っていく作業が好きなんです」。一例として、婉玉が焉識を迎えに行くシーンで看板を掲げるのは、コン・リーが提案してくれたアイデアだったという。 本作にはもう一人、注目すべき女優がいる。娘・丹丹役のチャン・ホエウェンだ。罪の意識にさいなまれながらも、強い思いで家族を見つめる娘を好演している。「彼女は、まだ学生で初めての演技でしたが、撮影に入る前に、何度も演技指導をしました。その結果、とても満足できる演技をしてくれました」。
イーモウ監督と言えば、コン・リーをはじめ、チャン・ツィイーなど新人を発掘し、大女優へ開花させることで定評がある。「よく言われるのですが、コツなんてないんですよ。あるとすればいかに正確に“選ぶか”なんです」。…