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貯金が底つくも…渡辺直美が米国留学で身につけた“逞しさ”
2015年3月に行われた第7回沖縄国際映画祭。国内外から40万人以上が集まって賑わったが、何度もレッドカーペットを歩いて話題だったのが渡辺直美(27)。3月までは主演ドラマ「五つ星ツーリスト~最高の旅、ご案内します!!~」で睡眠2~3時間、休みは取れても2週間に1日という生活。さぞかし懐が温かいだろうと思ったら……。
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■渡辺直美が語るオリラジ中田への感謝
この前、貯金を見たら2万円で、毎晩インスタントラーメンで食いつないだりしてます。ついこの間のことですよ。
ちょうど昨年の今ごろですね、5月から3カ月間、米NYに語学留学したんです。本場のエンタメを見たりしてとても勉強になったんですが、帰ってからが大変。宿泊費と授業料のほかに、滞在中は英語とダンスに明け暮れて、支出が増える一方で、ブログを書くこと以外、仕事を一切しませんでしたから、当然ギャラはゼロ。
テレビ局のお弁当がなかったら、栄養失調で倒れてた可能性はありますね。帰国後も仕事をもらえて番組に出ることができたから、なんとか生き永らえているんですけど。そうじゃなかったら、もう消えていたかもしれない。
お呼びがかからなくなるという不安は、芸能界にいるタレントさんはみんな抱えてると思いますけど、私の場合、特に強かった。じゃあ、どうして3カ月間も仕事をあけたのかというと、自分がそうした不安に押しつぶされず、これからもやっていくにはどうしたらいいか、考える時間が必要だったんです。もっというと、悩んでた。
たとえば大喜利。長寿番組「笑点」とか、バラエティーでよくある形式ですが、あれが超苦手。どうしようもなくて、オリエンタルラジオの中田(敦彦=32)さんに相談したんです。そうしたら「そんな短所より、長所を伸ばせばいいんだよ。おまえはコントもいけるし、下ネタだってあるじゃないか」って。
「あ、そうか、そうなんだ!」
中田さんの一言で、前向きになれたといいますか、自分(の長所)は表現なんだ、それをもっと磨きたいと思って一念発起したのが、米国留学でしたから。
■思い出した子供のころの芸能界への憧れ
向こうはすごいですよ。ダンサーでも誰でも自分の個性を磨き、それを精いっぱい主張している。そうしないと這い上がれないし、短所がどうのなんて悩んでいる暇はないのが、ビシビシ伝わってきました。
もともと私が芸能界を目指したのは、母子家庭で子どものころ、ひとりでテレビを見ていて、画面の向こうのきらびやかな世界に憧れたからなんです。それで茨城から出てきて、NSC(吉本総合芸能学院)東京に入った。
オリラジのおふたりはそこの2期上の先輩。1年間の在学中、先生から毎日のように言われてました。
「いいか、あいつら(オリラジ)は天才なんだ。しかも人一倍、努力している。おまえらは誰ひとりかなわないぞ」
そんな先輩と、お話をさせていただくようになったのは大きい。中田さんはアドバイスしていただいた上、NY滞在中に私が書いていたブログを「面白い」って広めてくださって、ブログの人気ランキングでトップになったんです。あれは助かりました。感謝しています。
芸人として、本当にまだまだですけど、応援して下さる方々への恩返しがしたいし、かつての自分のように、部屋でひとりテレビと向き合っている子どもを笑わせ、楽しませたい。お金はもともとやりくりが苦手で、電気を料金滞納で止められたりもしているんで、いっぱいなくても大丈夫。寝る前に自宅でユーチューブを楽しむくらいの時間があれば、いくらでも頑張れます!