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[小山薫堂]「W座からの招待状」リニューアル “鍋のような番組”目指す?
「W座からの招待状」のナビゲーターを務める小山薫堂さん(左)と長友啓典さん
放送作家の小山薫堂さんがナビゲーターを務めるWOWOWシネマの映画番組「W座からの招待状」(毎週日曜午後9時)がリニューアルされ、4月からイラストレーターの長友啓典さんを加えた新体制で放送されている。このほど東京都内で行われた2回目の収録後、ナビゲーターを務める小山さん、長友さんの新コンビに話を聞いた。
「W座からの招待状」は、製作費の大小やヒットの規模によらない「最も見てもらいたい本物の映画」を厳選して放送する番組。2011年にスタートし、小山さんと昨年亡くなったイラストレーターの安西水丸さんがナビゲーターを務めてきた。番組では、ナビゲーターの2人が映画本編へいざなうオリジナルの“招待状”を作成して紹介しており、リニューアル後は小山さんが文章を、長友さんがイラストを担当。本編終了後には2人が鑑賞して感じたことやそれぞれの“招待状”のイメージについて語り合う。
◇「酒場つながり」の新コンビ
仕事を通じての交流のほか「基本的に酒場つながり」という2人は、映画をテーマに話をしたことはなかったという。番組では毎回、映画について語り合うが、小山さんは「長友さんが日本の文化、サブカルチャーの渦の中にいらっしゃったんだなと、改めていろんなエピソードから感じています」とコメント。長友さんは「僕はとにかく、先代の安西水丸さんとすごく良い関係でW座をやってらしたので、お話をいただいたときには、うれしかったんですけど、何しろこの番組の品格を下げないようにと緊張しております。足引っ張ったらいかんなと思いながら」と笑いながら明かす。
番組では各月に放送される4~5回分の収録を一度に行っており、事前に取り上げる映画を見ることになり、長友さんは「5本見るのは大変。今まで気楽に映画を見てたから、難しいですね。こんがらがってしまって」と苦笑いする。“招待状”に描くイラストについて長友さんは「難しいですよ。難しいなと思いますけど、もうちょっとしたら、長友流のスタイルを編み出しますので」と自信も見せる。
また、収録を通じて長友さんの比喩表現に驚かされたという小山さんは「『エヴァの告白』を見て、『てっちり』って言う人っていないと思う」と苦笑。長友さんは「僕がどんな暴投をしようが、ワンバウンドのボールを投げようが、小山さんがちゃんと打ち返してくれるから楽なんですよ。そういう意味では楽に楽しくやらせてもらってます。(何本もきちんと)映画を見るのは苦しいけど、ここで話をするのはすごく楽しいですよ」と柔和な表情を見せた。
◇“鍋みたいな番組”に
番組では地方の単館系映画館を応援しようと、各地の劇場で無料上映会を行う出張イベント「旅するW座」も行っている。その第1弾だった熊本・天草の映画館「第一映劇」で、小山さんは最近、自らのショートフィルムの鑑賞会を行い、「何とも言えない、(テレビの)画面で見ていたときとは違う感動を覚えた」という。「やっぱり映画館で見る、共有するのが大切だと思う。1人で見るより、家族みんなで見る。『W座』はお父さんが、子供や奥さんを集めて主催する映画館のようにして見てほしい」と語り、「一緒に同じコンテンツを見て、意見を交換したり、言い合ったりするのはすごく大切だと思うんです」と力説する。
「今はインターネットによって全部、一つのメディア対1人という感じになってるじゃないですか。それで個の意見だけを発信して、それが並列に並んでるという時代だと思う。その中にあって、この『W座』という仕組み、作り方というのはすごく良いなと思いますね」としみじみ。長友さんは「僕の育った大阪だけかも分からんけど、鍋は“家長”が鍋奉行なんですよ。今日はどうやった、ちゃんと勉強したかとオヤジが言いながらね。さっきの鍋(てっちり)の話が今の話につながりますよ」とにやり。小山さんも「じゃあ、鍋みたいな番組ってことで」と笑顔で話すなど、息の合ったやり取りを見せていた。
◇今後の放送予定。毎週日曜午後9時(R指定作品は午後10時)
12日「あなたを抱きしめる日まで」▽19日「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」▽26日「ドン・ジョン」▽5月3日「her/世界でひとつの彼女」▽同10日「アデル、ブルーは熱い色[R15+指定版]」▽同17日「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」▽同24日「マダム・イン・ニューヨーク」▽同31日「エヴァの告白」
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