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「安全走行」維持する使命…首都高速道路
「がむしゃらの先に解決策」…礒部圭隆(いそべよしたか)さん 24
- 新開通区間では標識の設置にもかかわった。「読みやすいように、文字のバランスにも気を配りました」と礒部さん(2月18日、東京都目黒区で)=中原正純撮影
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2013年に入社後、首都高速の建設事業所の一つ、東京建設局(東京都品川区)に勤務。
今月7日に全線開通した中央環状線で、最後の開通区間となった山手トンネルの大橋ジャンクション(JCT)―大井JCT間(約9・4キロ)の工事にかかわってきた。
トンネル内で事故や災害が起きた時の避難計画を作ったり、避難時に現在位置が確認できる表示板を設置したり。標識が設計通り備わっているか、車道などに引かれた線などが正確かなどを確認する仕事も任された。現在は新開通区間の管理部門への引き継ぎのほか、渋滞対策などに取り組む。
現場で直接工事を行うのではなく、図面上の作業が多いが、「実際に形になっていくのを見るとやりがいを感じます」と話す。
標識一つを設置するにしても、道路案内の担当や苦情を受け付ける部門など、社内の関係部署との話し合いや連携は不可欠。規制が絡むものは、警察など社外の関係機関の許可も必要だ。「多くの人と情報を共有することが大切。問題が発生したら早めに相談するよう心がけています」
上司の日隈(ひぐま)宏治さん(48)は、「前向きな思考で仕事に臨み、周囲の評価も高い」と話す。
大学では土木工学を専攻。就職活動を進めるなかで、高速道路や幹線道路の建設の仕事に興味を持った。「物流を24時間支え、災害時には緊急車両などの通り道にもなる。道路という都市基盤を自分で作ってみたいと思いました」
高校時代、野球の部活動で体調を崩したが、自主練習を重ね3年の夏にレギュラーに復帰した。その経験から仕事でも「がむしゃらに」をモットーにする。「必死にやっていれば、解決策は見えてくるはずです」。「今度は、工事現場に出て高速道路づくりをやってみたい」と希望している。(泉田友紀)
首都高速道路 2005年、当時の首都高速道路公団が民営化され設立。東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県で高速道路を運営管理する。資本金135億円。売上高3133億円(2014年3月期)。従業員数1068人(14年3月)。本社は東京都千代田区。2014年4月入社の新卒採用者数は11人。
(2015年3月17日の読売新聞朝刊に掲載)
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