古巣相手に決勝弾のウェルベックを同僚も称賛「彼はアーセナルで特別な時間を過ごせる」

　

　

　　イングランド・FAカップ準々決勝が9日に行われ、アーセナルに所属するイングランド代表のFWダニー・ウェルベックは、 前所属先のマンチェスター・ユナイテッドから決勝ゴールを挙げる活躍を見せた。

　　アーセナルは25分にDFナチョ・モンレアルのゴールで先制するも、4分後にFWウェイン・ルーニーのダイビングヘッドで同点に追いつかれる。しかし、61分にMFアントニオ・バレンシアの軽率なバックパスを拾ったウェルベックが、冷静にGKをかわして勝ち越しゴールを流し込み、チームを勝利に導いた。

　　英紙『デイリー・ミラー』でアーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督は「古巣との対戦で良いプレーを示したいと意気込む選手がいれば、全員が上手くサポートしたいと思うだろう。ウェルベックは自身が理想とするプレースタイルを試合で発揮することに集中していた。彼は賢さを備えた才能溢れるチームプレーヤーであり、この試合では精神的な強さを証明した」と同選手を称賛した。

　　ユナイテッドの下部組織出身のウェルベックは、ゴールセレブレーションを控えることはせず、交代時にはわずかなブーイングも受けた。

　　同僚のDFベア・メルテザッカーは「ウェルベックはユナイテッド時代も素晴らしい選手だった。彼はドレッシングルームで少し静かだったね。長い間クラブに献身してきたにもかかわらず、ブーイングを受けたことには少し傷ついたみたいだ。

　　しかし、我々は今までも彼の側で共に励んできたし、アーセナルで特別な時間を過ごすことが出来るとも伝えてきた。彼の決勝点は大会連覇に向けて特別なゴールになるよ」と同選手の活躍を喜んだ。

　　アーセナルは、現地4月18日もしくは19日にウェンブリー・スタジアムで行われる準決勝で、ブラッドフォード対レディングの勝者と対戦することが決まっている。